オレンジハニー 僕はキミに恋してる

人気携帯ゲームがPS2ソフト化した作品

昨今、女性がオタクとなっているケースが増えている。一言付け加えておくと、芸能人にありがちなこれ大好きなんです~、などと言っているだけのにわかではなく、純然たるオタクとして活動している女性たちがここ最近増えていると感じているのは決して気のせいではない。女性向けの商材が多く取扱われていることもあるが、そうした傾向が徐々に出始めたのはここ数年の話だ。それまで正直なところ女性でオタクという印象が、筆者には無かった。悪い意味ではないが、オタクという言葉を使用するならそれこそ男性向けの言葉であると、そんな風に考えている人は今でもいると見ていい。違いがよく分からないという人もいるだろうし、そこまで深い違いを述べるつもりはない。ただ最近になってみると女性たちに人気が出そうな作品が多数商業商品として世に送り出されている。

今回はそんな商品の中で、ゲーム商品である『オレンジハニー 僕は君に恋している』について話をしていこう。こちらの作品、元々は携帯ゲームとして発表された作品が人気の高さから、その後PS2専用ソフトとして発売されたものとなっている。ハード移植が行われたということはそれだけ人気があったのだと判断してもいいだろう。しかして、すべての人がこちらの作品を知っているわけではないので、まずは簡単に作品について紹介していこう。

オレンジハニーのあらすじ
南青山高校に通う主人公『加瀬愛葉』(名前は変更可能)は高校二年生の女学生。平穏無事な生活を恙なく過ごしていたが、彼女はあるきっかけによってそれまで当然のように描いていた絵が描けなくなってしまうのだった。その原因について思い当たるところはあるが、これ以上美術部にも迷惑を掛けることは出来ないため、生徒会に入会したことを口実にこれまで頑張ってきた美術部を退部してしまうのだった。晴れて生徒会役員として活動を始めることになった主人公の周りには、同じ生徒会メンバーやクラスメイト、中学の頃から知り合いの気さくで優しい先輩がいた。そんな時間の中で愛葉はあることに気づく、それは自分と同じように彼らにも同様に心の中に深い傷を負っていることに。これからの自分と向き合い、そしてもう一度絵を描くためにも自分は今どうすれば良いのか、彼女は考える。これは突如として絵を描けなくなった1人の少女と、様々な悩みと葛藤を抱えている6人の男性達との恋模様を描いた作品である。

あらすじとしてはこのようなところだ、はっきり言ってしまうと何処にでもありそうな乙女ゲームの展開と見ることが出来る。この点は良いとして、こちらの作品には実のところちょっとしたシステムが込められている。それはこうした恋愛アドベンチャーゲームをしているとどうしても壁として立ちふさがることになってしまう『好感度』という点について配慮がなされていた。

最初から主人公へそれなりに好意を持っている

恋愛アドベンチャーゲームの醍醐味かつ、こう言ってはなんだが挙げるのに苦労を擁することになる『好感度』というものがある。当然ながら、ゲームをプレイしたばかりの頃は大半のキャラが主人公のことを何とも思っていない、そして中に必ず一人は主人公に対して明らかな敵対心、または人として見ていないような険悪感をむき出しにしているのもいる。そこから徐々に絆を深めていくことによって、恋愛をして行くことになるわけだが、このオレンジはニーに関しては登場するキャラクターたちが物語冒頭部分から主人公に対して片思いをしているというところにある。

この要素については賛否両論だが、恋愛ゲームをこれまでしたことがない人にしてみれば、大体作品としてどのように展開していけばいいのかを理解することが出来る、非常に初心者向けの作品となっている。オレンジハニーはそのため、他のアドベンチャーゲームに見られるような好感度アップに関するあれこれをそれほど迷う事無く、エンディングまで辿り着くことが出来るのも、慣れていない人向けとして見れば最適といえるだろう。

それでは意味がないんだよ!? という人もいるかもしれないが、こういう要素になっているゲームがあっても良いと個人的に思っている。いきなり主人公以外全員敵しかいないような状態のアドベンチャーゲームをするよりかは、あらかたゲームとしてどのような感じに進めていけばいいのかを知るという意味で、オレンジハニーをして見るのも悪くないだろう。

評価として

ではこちらのゲームに対して寄せられた作品に対してのレビューについて、簡単にまとめてみよう。

GOODなところ
・クロスオーバーが変わっていて良かった
・細かい演出が組み込まれていて良かった
・ボイスメール機能、悶絶!
・選ぶ選択肢によって着信メールが変化する
・オートセーブ機能があり、細かいセーブを欠かさなくていい
NO GOODなところ
・ケータイ版をプレイしていると、既視感がある
・デザインがハード向きに一新されていなかった
・欲しいスキルが備わっていなかったこと
・ストーリーが短すぎる
・共通ルートの部分が長く、個別ルートに回して欲しかった
・読み込みが頻発して、ゲームとしての回転率がよろしくない

作中の人気キャラについて

登場してくるキャラクターは全部で6名、攻略対象となっているが当然その中でも人気のキャラは存在するものだ。人によって速攻、もしくはある程度プレイしてからじっくり楽しもうと考えている、といった人もいるかもしれない。恋愛アドベンチャーでは何らかのキャラクターを攻略しなければ、選択することが出来ないといった枷も存在するため、進行度としてはあまりはかどらないという人もいるだろう。恋愛アドベンチャーではクリアすることではなく、あくまで作中のキャラクターと擬似的な恋愛をしている気分になって、現実の世界では見ることの出来ない萌えを堪能する事が楽しみの1つとなっている。

ではそんな萌を楽しむ事を前提に考えた場合に、このオレンジハニーの中で最も恋心という名の興奮をくすぐられるキャラクターは誰なのか、紹介していこう。

1位:芝崎比呂人
主人公の中学時代からの先輩で、風貌は少々王様系のドギツイ感じかと思いきや、面倒見の良いお兄ちゃん的な性格をしている。容姿と中身のギャップ萌えによって多くの女性たちが興奮していたことに違いないだろう、主人公のことを影ながらこっそり見守り、攻略ルートに入ると終始最後までイチャイチャしているために、こっちまで恥ずかしくなってくるとの意見も集まって、堂々の1位を獲得した。
2位:白石慎也
主人公と同じ生徒会役員で生徒会長を務めている。正当な優等生キャラであり、容貌ではあまり人間関係に積極的に介入するようなタイプには見えないが、主人公に対して好意をまっすぐに向けている立ち振る舞いが好印象とのこと。攻略ルートに入ると恥ずかしいことを、恥ずかしがりながら言っている姿に鼻血を出してしまいそうな女性もいたかもしれない慎也に萌えを感じた人の賛同を得て、堂々の2位を獲得した。
3位:水沢晶
穏やかな外見ながら内面は熱い情熱を持っており、誰にも譲れない信念めいたものに惹かれたという人が多く集まって3位を獲得。高校生とは思えない落ち着いた雰囲気を持っており、彼が奏でるピアノの音と共に、その素晴らしい世界観を知ることが出来るとして評判を集めた。
乙女ゲームを色々な角度から分析してみた!