乙女ゲームとは

普及し始めたのは2000年代のことから

オレンジハニーを初めとする女性主人公で意中の男性キャラクターと恋に落ちることを楽しむことが出来る恋愛シミュレーションアドベンチャーが『乙女ゲーム』と呼ばれるものだ。その歴史について話をしていくと、実はそれなりに時代を踏んでいるブランドだということがわかる。乙女ゲームとして発表された作品として最も古く、そして往年のファン達から名作として親しまれているものは『アンジェリーク』が挙げられる。ちなみにこちらの作品では主人公がとある国の女王候補として挙げられ、ほかの候補者たちと試練を乗り越えて女王を目指していくストーリーとなっているが、そんな主人公を支えるのは、もはやお決まりといっていい美形揃いの男性キャラクタターたちだ。

乙女ゲームというものはつまり、一般市民の人々から見れば男性オタクがしているギャルゲー、つまり女性キャラと恋愛してキャッキャッウフフっを楽しむものと対になるもの、そんな風な目線で大まかに括られていると見るべきだ。擬似的に恋愛を楽しむ事が別に悪いことではないが、アンジェリークが発売されていた当時において、恋愛ゲームを楽しむのは少し風変わりな男性達が積極的に好んでしているものだという固定観念が世間に渦巻いていたのも事実。また世間的にあまりオタクというものがマイナーな人々であるといったような感じだったことも認めなくてはならない。

女性層を取り入れるようになっていったきっかけとして

現在は女性商材を多く取り揃えており、男女関係なく店舗に訪れることが出来るようになって、業界としてアニメ関連グッズ売り上げについては追撃を許さないシェアを獲得している『アニメイトグループ』、この店舗は90年代頃と比べると、その様子はまるで違っていると感慨深く考えることが出来る。筆者が初めて店舗に訪れたのは、90年代後半頃だ。その時は母親に連れられて訪れたわけだが、子供ながらに覚えている光景にはそこかしこに成年向け商材が堂々と展開されていたというのを覚えている。まだそこまで明確な年齢確認や、成年商材をきちんと店舗で展開する場合には区切らなければならないといったルールが無かったこともあり、中々のカオスっぷりだった。また店内の印象として客の大半が、男性だということである。

現在のアニメイトを訪れてみると、女性客が常駐しているのではないかと思わせるように沢山来店している。筆者は別の、主に同人誌を扱っている虎のマスコットで御馴染みの某会社に勤めていた経験を持っているが、そこに訪れるのはほとんどむさい男性ばかりだった。たまに女性客が来るとほっとして、つい普段はしないようなサービスをしてしまったりと、半ば選りすぐっていたところもあったなぁと思い出してしまう。もちろん店内マナーがきちんとしているなど、客としてキチンと節操を弁えている事が前提でしているので、問題は無いはずだ。

かのアニメイトもかつては男性客を主力として取り入れながら、現在でも男性はもちろんだが現在は女性目線に注力して、店内の様子も清潔感溢れる、また女性が訪れても問題ない様子へとイメチェンしていった。数年ほど訪れていなかった時期があり、久しぶりに訪れたアニメイトを見たときには店内の風景がガラリと変化していたので、かなり衝撃的だったが、購入層に対しての軸を上手にシフトすることに成功したということである。

さて、どうしてこのように女性たちがアニメ、またそうしたゲームを始めとした商材に興味を持ち始めたのか、そのきっかけにはかつて90年代前半のオタクたちを沸騰させた恋愛シミュレーションの代表格『ときめきメモリアル』のガールズサイドバージョンが発売されたことで、話題が広がる。有名なシミュレーションの女性版が登場したことで、それまで知らなかったジャンルに興味を持ち始めた人も増え、また一般的な見解としての視点でもその名が拡散していったことにより、女性向けの恋愛シミュレーションゲーム市場の基盤を形成することになったと、分析することが出来る。

注意事項として

乙女ゲームという言葉に敏感な保護者もいるだろう、そもそもそんなゲームの中には信じられない、男同士の恋愛をテーマにしたゲームでいやらしい表現が含まれているものもあるんだろうと、思っている方がいるかもしれない。はっきりさせておくと、確かに乙女ゲーとして分類できるが細かく区分けすれば、別ジャンルであり、そして同一視されることはあまり好ましくない表現だ。

ゲームで擬似的恋愛を見て楽しんでいる事は認めるが、男同士のそうしたものについては単純にシナリオが完成されている、また同性同士の恋愛模様を描いているが、キチンと登場人物達の感情を描写しているといった点があるからこそ、人気が出ている。また乙女ゲーがときメモガールズver.が発売されるまでは、女性主人公と男性キャラとのゲーム作品のヒットには恵まれなかった。大体そうした作品で人気を博していたのは先に話したアンジェリーク、それと時空の彼方の過去の時代で恋愛を楽しむ『ネオロマンスシリーズ』が主流となっていた。

先に話したオレンジハニーのような作品は2000年代後半頃になってから、各企業で積極的に製作されていくようになる。実のところ乙女ゲームというジャンルはこのまま衰退して消滅してしまうという瀬戸際に立たされていた、そう見ることも出来る。現在のように何かと話題として上がるようなことはあまりなかったのだが、こうした市場を支え続けていたのは企業の尽力を生かした作品作りと、そんな作品を盛り上げるために活動している声優の存在は欠かせない。というより、こうしたゲームで楽しむ要素としては男性声優さんの美声を楽しむものであり、それ以外には考えられないという人もいるだろう。

男性声優といっても数多なので、今回はオレンジハニーという固定作品を紹介するついでに、こちらに登場している攻略対象キャラクターを演じている声優さんについて考えてみようと思う。

乙女ゲームを色々な角度から分析してみた!