殺陣もできるマルチ声優

快活な正義キャラの印象が強い、森田成一さん

諏訪部さんは個人的に悪役だったり、ニヒルなキャラを良く演じているといった印象を持っているが、この方についてはその逆をいくある意味王道な正義の味方キャラを頻繁に演じている印象が非常に強い。オレンジハニーでは、サッカー部に所属して運動部を取り纏める総代を務めている『辻圭太』を演じている『森田成一』さんも中々有名だ。ただこのお方は元々声優として活動していたわけではなく、元は俳優として90年代中番からドラマなどの映像作品を中心に活動していたという、ちょっと面白い経歴を持っている声優さんだ。

そんな森田さんが本格的に声優として活動を始めることになったのは、初の3D映像作品として注目を集め、世界的ヒットを連続して更新し続けている『ファイナルファンタジーⅩ』において主人公を演じた事が、森田さんの声優としての歩みが始まりとなっている。その後この作品をきっかけに西友としての仕事も増やしていくことになると、やがて本格的に声優として活動して行くことになり、男性声優として確かな実力を身につけていった。それからは声優としてキャリアを積み上げていくことになるわけだが、一時期は生死を彷徨う状態になったこともファンの間では有名な話だ。

医師の尽力によって奇跡的な生還を果たしたといっても過言ではない森田さんだが、そんな彼が演じているキャラの特徴には、前向きで陰の無いまっすぐな性格をしているといった印象が個人的に強い。今回はサッカー部で活躍しているエースとなっているが、何とも体育会系だこと。それも込みで考えていくとなんだが、快活に日々を過ごしている森田さんという印象がとても強く、クサイことを言えば正義の味方というものを演じる機会が非常に多いのは、間違いないだろう。

ゲームでも快活なキャラが多い?

森田成一さんという声優が活動を本格的に役者から、声優へと軌道修正をしたことによって声優業界でもある意味若手といえるだろう。現在では人気を集めることに成功しているが、それではそんな森田さんがこれまで出演してきた乙女系恋愛シミュレーションでも、そんなまっすぐさを持ったキャラを演じてきているのか見てみよう。

※以下、表でお願いします。

年代 作品名 キャラ名

2003年 金色のコルダ 火原和樹

2004年 幕末恋華新撰組 近藤勇

2005年 水の旋律 加々良愁一

2006年 ときめきメモリアル Girls Side 2nd KISS 佐伯瑛

2008年 赤い糸DS 高橋陸

2012年 24時の鐘とシンデレラ~Halloween Wedding~ ダミアン

こちらでも一部抜粋しての紹介となっているが、やはりどこか正義っぽい、もしくは白馬に乗った王子様という正統派キャラクターを頻繁に演じている事が多いようだ。個人的には森田さんといえばこういうキャラクターが似合っているなぁとよく感じているので、そういう意味では適している人材といえる。また逆に考えるとここまで王道とも言えるキャラを熱演できるというのも、声優としては稀少なスキルといえる。もちろん声優として幅広い演技が出来るのであれば越したことはないだろう、ただそれも声を使い分けられるといった、印象を少しでも変えられれば一般的な視点から見ても、役者として素晴らしいと評価できるといえるだろう。

森田さんが声優としてのその後を見るとわかるが、往年のリメイク作品で主役を勝ち取り、一世代前に流行った作品の主人公でも正義と熱血を組み合わせたような典型的な主役を演じている。底抜けに明るく、負けることを良しとしない考え方を持っているのも主役には必要な要素だろう。

声優としてはあまり活用しないかもしれないが

森田成一という方は、実は居合いについて心得を持っていることを知っている人も多いだろう。元々森田さんの祖父が警察官をしていたことも有り、その影響から武道を幼少時から学んでいた。その際、祖父から柔道と剣道のどちらがいいかと選択を迫られたとき、森田さんは柔道と答えた。しかし祖父は孫の言葉を一蹴して、剣道を習わせた。理由には姿勢が悪くなるからよくないとのことだが、始めから剣道を習わせる気ならわざわざ選択肢を与えなくても強制すれば良かったのでは、と思ってしまうのは気のせいでは無い。

剣道以外にも格闘技にはそれなりに精通しており、元は俳優として活動していた経緯もあって、実はアクションシーンなどで利用されている『殺陣』のアクションを得意としている。元はそうした方向に進むことを目指していたのかもしれないが、結果的に声優として歩むことになってしまった。ただそうしたスキルは声優としてのデビュー作になるFFⅩにてモーションアクターとしても動きを再現するという、二度お得な仕事をこなすのだった。

人として考えれば何でも出来れば仕事も増えるし、物の考え方も増えるものだ。声優というそれまで知らなかった世界へと踏み出すことになった森田成一さんの活躍は今後も目が離せないが、1つ注目して欲しいのは、森田さんはこのオレンジハニーに出演している声優の中でも一番遅くデビューしている人でもある。櫻井さんと諏訪部さんが本格的に活動し始めたのは、森田さんより5年ほど前からとなっているが、次に紹介するのは声優として既にベテランとして数えられる、この人の演技は誰もが見た事はあるだろうというお方を紹介しよう。

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