とても綺麗に咲く紫陽花ですが、冬のお手入れがわからなくて悩んでいませんか?
間違った冬越しの方法をしているといつまでたっても花が咲きません!そんなの嫌ですよね。
でも置く場所の温度に気をつけるだけで、翌年も鉢植えに綺麗な花を咲かせることができるんです!
- 紫陽花の鉢植えを育てているけど何年も花が咲いてくれない
- プレゼントに鉢植えの紫陽花をもらったけれど、育て方がわからない
- 紫陽花の鉢植えの冬のお手入れ方法を詳しく知りたい
- 紫陽花が冬の寒さに弱いのか知りたい
こんな悩みを持っているあなたもこの記事を読めば大丈夫。翌年も綺麗な花が咲きますよ♪
時期別のお手入れ方法や剪定方法、肥料のあげ方、花の色が変わる仕組みも併せて説明していきますのでぜひご覧ください!
紫陽花の鉢植えの冬の越し方ポイント3点!

次の3つのポイントを押さえて冬越しすれば、翌年も青々と茂って綺麗な花を咲かせること間違いなしです!
- 日光がたっぷり当たる場所に置く
- 寒さと乾燥対策をしっかりとする
- 冬場も水やりを欠かさない
紫陽花は落葉樹で冬になると葉っぱがなくなり、茶色っぽくなります。また全部葉が落ちて枝だけになって一見枯れてしまったのでは?と思う人もいるかと思います。
でも、大丈夫!紫陽花は冬の間は休眠期に入っているだけで、来年の準備をしているのです!
紫陽花の鉢植え冬の置き場所のポイント3つ
- 日当たりの良い場所で管理する(4~6時間の日光が当たる場所がベスト)
- 直接風があたらない場所に置く
- 暖かすぎもよくない(5℃以下400時間で花芽ができます)
半日陰でも育ちますが、翌年の花つきをよくするには日光をよく当てることが大切です。
また、紫陽花はとにかく乾燥に弱いので、冬の乾燥した冷たい風はNGです。風が直接当たらない場所での管理が重要になってきます!
しかし、暖かすぎると花芽ができない可能性がありますので注意してください。
5℃以下400時間の環境で花芽が作られると言われていますので適度な温度で管理しましょう。
冬の紫陽花の防寒対策!チップと不織布でぬくぬくに
防寒対策は住んでいる場所の気候によって違ってきます。
寒冷地での防寒対策
- 鉢の表面にチップを置いて乾燥と霜を防ぐ
- 防寒用シートで覆って防寒対策をする
防寒シートにおススメの商品は100均の多用途不織布シートです!
上から直接水やりが可能で便利で安くて大きいので最適なアイテムです。鉢植えサイズならすっぽり収まります。

実際に100均に行ってみると、サイズが2種類ありました。大きすぎる場合は適当な大きさに切って使いましょう。コツは枝が折れたりしないようにふんわりかぶせることです。
ひもで縛ったりせずに、鉢下に挟むだけでOKです。風で飛ばされないか不安な人は鉢の部分で紐を使って縛るといいですよ。
暖かい地域での防寒対策
遮光ネットで5℃以下の環境を作る
敢えて日陰を作ることで、5℃以下に保ちます。
遮光ネットも100均で売っているので活用してほしいのですが、100均の遮光ネットは冬場に手に入れるのは難しいかもしれません。
そう言う時は、日陰を作れればいいので家にあるもので代用してください。インテリア性を気にするのであればすだれ等が適していますよ。
遮光ネットは、株に近すぎると完全に日陰になってしまいますので、株から1mほど離してある程度の光はあててあげましょう。
これで花芽の分化が進み翌年の梅雨時期にいっぱいお花を咲かせてくれること間違いなしです!
常緑の品種は寒さに注意
ここで注意したいのは、常緑の品種です。常緑の品種は寒さに弱いので、特に寒い地域の方は5℃以下にならないように室内に入れて管理するといいですよ。
ただ、乾燥に弱いので、エアコンの乾燥した風が直接当たらない場所で管理しましょう。
- 碧の瞳
- トキワアジサイ
- スプリングエンジェル
- ハルハル
初心者に育てやすい品種も参考までにお伝えしておきます!
- ガクアジサイ
- ヤママジサイ
- アナベル
自分の持っている紫陽花がどの品種なのか一度調べてみるのも株を元気に保つコツですね。
紫陽花の鉢植えの冬場の水やり
紫陽花の鉢植えは冬でも水が必要で、とにかく乾燥が苦手です。ですので、土の表面が乾いていたら水をあげましょう。
不織布をしていて見えない場合は、雨が降らない日が続いたら2日に1回は不織布の上から水をあげましょう。あげる時間帯は午前中の暖かい時間がいいですよ。
紫陽花の鉢植えの剪定の時期は花後と冬のタイミング

紫陽花の鉢植えに適した剪定時期は1年の間に2回あります。
- 紫陽花の花が咲いた後、花後の剪定
- 冬の(休眠期)の剪定
それぞれの目的と方法を詳しく説明していきます。
紫陽花の花後の剪定は7月までにやろう
目的 | 翌年の紫陽花の花を綺麗に咲かせるための剪定 |
時期 | 紫陽花の花を楽しんだ花後、花の色が茶色になる前にやる |
剪定方法 | 紫陽花の枝の2節目か3節目の上を切る (どちらか元気な芽が出てきている方を選ぶといいですよ) |
花後の剪定は翌年の花を咲かせるための剪定で、花が咲く場所を考えながら剪定していきましょう。
鉢植えの全体のバランスを考えながら、2節目、3節目のどちらかを選んで切っていくといいですよ!
また、剪定時期が遅すぎると翌年の花つきが悪くなりますので、花後はすぐに剪定するのがベストです。目安は、遅くても7月中には剪定を終えてくださいね。
8月を越えてからだと遅すぎるかもしれません。
切ったお花はドライフラワーにしたり、花瓶に入れて飾ったり室内で楽しんでくださいね。
紫陽花の冬の剪定は株の大きさ調節などにも効果的
目的 | 樹高をコンパクトに抑えるための剪定 |
時期 | 冬の葉が枯れ落ちた時期(10月~3月ごろ) |
剪定方法 | 枯れたり込み合った枝、古い枝の付け根をバッサリと切る (病気の予防にもなります) |
冬の剪定は鉢植えの株の大きさを調整するためのもので、紫陽花の全体のレイアウトを整えるためにします。
時期は紫陽花の株が休眠期に入った10月~3月ごろに行いましょう。休眠期に入ると思い切り切っても樹勢には影響がないので豪快に手入れができるからです。
この剪定をすると翌年は花が咲きませんので花を楽しみたい方は注意してください。
古い枝の付け根にはよく見ると花芽ができている場合がありますので、花を楽しみたい場合は花芽の上の部分を切りましょう。
紫陽花の鉢植えの適切な植え替え時期と方法

紫陽花は根詰まりをおこすと、水を吸い上げにくくなります。そのため水切れしやすくなり、最悪の場合枯れてしまうなんてことも!
開花後の植え替えと冬の植え替えどちらも必要に応じて行って紫陽花を元気に保ちましょう。だいたい1~2年に1回は植え替えてください。
紫陽花の開花後の植え替え方法を解説!
紫陽花の鉢植えは株に対して小さいと水切れを起こしてすぐに枯れてしまいかねません。
夏場は特に水分が蒸発するので紫陽花の鉢植えは水やりがこまめに必要になっていきます。とても億劫ですね。
ですので、梅雨に花が咲き終わって剪定するタイミングでついでに植え替えも行ってしまいましょう。そうすることによって保水力を高めて水やりの頻度を抑える事ができます。
【用意するもの】
- 鉢底石
- 今までの鉢よりもひとまわり、ふたまわり大きい鉢(例:7号鉢(直径21cm)に入っていたら8号(直径24cm)か9号(直径27cm)の鉢)
- 用土
通常の花用の培養土と赤玉土を混ぜて使います。
培養土と赤玉土を7:3の割合で使用するのが一般的です。
紫陽花の培養土のポイントは水はけがよく、水持ちがいい土です。
- 元肥
元肥は基本的に必要ありませんが入れてもOKです!
入れるなら、緩効性肥料や遅効性肥料を入れましょう。
【植え替えの手順】
- 鉢底石を新しく用意した鉢に敷きます。(鉢底が見えなくなるくらいの量を入れましょう。)
- 培養土を3㎝程入れましょう。
- 元肥を入れる場合はここで入れましょう。
- 紫陽花を鉢から抜きます。
- 株を傷つけないように鉢の隅にスコップなどで隙間を作ったり、プラスチックの鉢の場合は横に倒してたたいたりします。
- 少し引っ張ったら抜けるようにしましょう。
- 底の方の根っこを軽くほぐします。
- 新しい鉢に入れます。この時鉢の上から2~3cmは空間があくようにしましょう。
- 残りの隙間に培養土を入れ込んでいきます。隙間なく土を詰めるために長い棒などで新しく入れた土をつついて隙間を埋めていきます。
- 鉢の周りを1周たたきます。
- 水やりをします。鉢の底から水が出てくるまでたっぷりとあげましょう。
- 完了!
ここで豆知識!知っている方もいると思いますが、紫陽花の花色は土壌のpHによって変わってきます。
酸度 | 花色 |
酸性より(pH5.0~5.5) | 青系 |
アルカリ性より(pH6.0~6.5) | 赤系 |
色の変わる仕組みは土壌中のアルミニウムを紫陽花が吸収したときに紫陽花のアントシアニンと結びつくか結びつかないかの違いなんだそうです。
土壌中のアルミニウムはアルカリ性だと溶けにくいので紫陽花本来の色(赤系)に、酸性だと溶けやすくなるので青色になるんだそうですよ!
花色によって専用の培養土も市販されていますが急激なpHの変化は株を痛める原因になります。
最初は中性にしておいて肥料を使って徐々に花色を整えていくのがうまくいくコツです。
- アジサイ レッツダンス
- ヤマアジサイ
- アジサイ パラプルー
- アメリカアジサイ(アナベル)
- ノリウツギ
冬の植え替えは初心者におススメ!根詰まり予防になる
休眠期(12月~3月)は植え替えの絶好のチャンス。根っこをほぐしたりするときにダメージを受けても生長には影響がないので初心者さんは冬の植え替えがおススメです。
根詰まりをおこしているものはこの時期は根っこをよくほぐすことができます。割りばしなどを使って豪快によくほぐしてあげましょう。
また、黒ずんだり傷んでいる根っこはハサミでばっさりとトリミングしてあげましょう。
鉢のサイズアップをしたくない場合は、根っこを3分の1程カットして根っこ周りをコンパクトにすると同じ鉢に植え戻す事ができます。あとの要領は開花後の植え替えと同様です。
用意するものも開花後の植え替えと同様です。
紫陽花の鉢植えの肥料の種類とあげる時期
紫陽花の鉢植えに適した肥料と肥料をあげる時期を詳しく説明していきます。あげる時期によって肥料のタイプを変えることも大切になってきますのでチェックしてください。
肥料の種類
肥料は基本的には有機肥料の発酵油かすの固形タイプがおススメです。
また、花色に合った紫陽花専用の肥料も市販されているので、花色を調節したい人はそちらを使うといいですよ。
特にピンクや赤い紫陽花を咲かせたい時は、一般的な肥料を使用していると土壌が酸性になっていくので、色が紫がかってしまいます。赤紫陽花用肥料を用意しておくと安心です。
逆に青系の花を咲かせたい場合は、土壌中にリン酸が多いと、アルミニウムが吸収されにくくなるので、青い色は発色しにくくなります。
P(リン酸)が少ない肥料を使用していくのがポイントです。
もちろん即効性の液体肥料もいいのですが、与える時期が異なってきますので注意してください。
あげるタイミングを忘れてしまった!と思ったら即効性の肥料をあげるのが手ですよ。
肥料をあげる時期
紫陽花は年に2回肥料を与えるといいと言われています。休眠期の間にあげる【寒肥】と花後の【お礼肥】です。
【寒肥】
1~2月ごろに緩効性の有機肥料の固形タイプを株に直接かからないようにして、肥料の説明文にある規定量より少な目(だいたい5~6号鉢で5~10gが目安です)にあげましょう。
【お礼肥】
8~10月ごろに寒肥と同様に緩効性の有機肥料を規定量より少な目に月に1度の割合であげましょう。
紫陽花のお手入れカレンダー

上記にここまで書いた内容をカレンダーにまとめてみましたので参考にしてみてください。
あくまでも目安なので、お住まいの環境にあった時期にいままで紹介した方法を試しましょう。
上手に冬越しができると、3月~4月ごろから新芽が膨らみ始めます。
この時期は挿し木や株分けなど紫陽花を増やすことができるので、試してみるのもいいですね。この時期の挿し木は「休眠枝ざし」と言います。
挿し木した後日に日当たりの良い場所で管理して水やりすることで、3カ月後頃には発根します。
一般的な紫陽花の挿し木は5月~7月頃や花が終わった9月ごろが最適な時期ですので、休眠枝ざしができなかったときはその時期に挿し木を行いましょう。
紫陽花が咲き乱れているのをみると心が晴れやかな気分になりますね。
肥料をうまくあげれていれば株も元気になっても綺麗な花が咲いてくれますよ!
まとめ

- 紫陽花の鉢植えの冬越しのポイントは日光に当たって、風が直接当たらない場所におく
- 紫陽花は乾燥が苦手なのでこまめに水をあげる
- 紫陽花の鉢植えにとって冬は花芽を分化させる大切な時期である
- 紫陽花の鉢植えは、冬の休眠期に5℃以下400時間の環境を保つと花芽ができる
- 紫陽花の鉢植えは、花が咲いたらすぐに剪定すると翌年も花をつけやすい
- 紫陽花の冬の剪定は株の大きさを調節するための剪定である
- 紫陽花の鉢植えの肥料のタイミングは年に2回「寒肥」と「お礼肥」
- 肥料の種類は有機肥料が適している
- 紫陽花の鉢植えは根詰まりしやすいので植え替えを1~2年に1度行う
紫陽花を毎年綺麗に咲かせるのは初心者だと結構難しいものですよね。
私の母も園芸好きなので、母の日に紫陽花の鉢植えをプレゼントしたのですが、翌年から3年間は花がつきませんでした。
上の方法を調べて教えて、頑張って実践してもらったら、その翌年位から「花が咲いた!」ととても喜んでもらえました。
あなたも花が綺麗に咲くように、冬のお手入れをしっかり実践してみてくださいね。
コメント