
使い始めた商品にEVAっていう素材が使われているんだけど、使い続けることで体に悪いなどのデメリットはないのかな?
プラスチックの一種でエチレン酢酸ビニル共重合樹脂=EVA素材
化学物質を使っている製品となると、このような不安はありますよね。
私もいつも使っている製品によくわからない素材が使われていると、とても不安になってしまいます。
ですが安心してください。EVA素材のデメリットはたった1つなんです!
注意点に気をつけながら使用していれば、デメリットを感じることはありませんよ♪
この記事では、EVA素材はとても柔らかく、体に優しいといった特徴も紹介しています。ぜひ記事の最後までご覧ください♪
どう云う物に使われているの?
- 靴底:EVAは軽量でクッション性があり、靴底に使用されることがあります。特にスポーツシューズやサンダルなどで一般的です。
- スポーツ用品:EVAはスポーツ用品にも使用されます。例えば、ヨガマット、エクササイズマット、グリップパッド、スポーツパッド、ヘルメットの内部パッドなどがあります。
- パッキング材料:EVAはクッション材料として使用され、製品の保護や包装に使用されます。例えば、電子機器やガラス製品の包装材料として使用されることがあります。
- インテリア:EVAは床材、壁材、天井材、座席カバーなどのインテリア材料としても使用されます。特に航空機や自動車の内装に使用されることがあります。
- 医療機器:EVAは医療機器や補綴材料にも使用されます。例えば、人工関節のコンポーネント、義歯、補聴器などに使用されることがあります。
- その他の用途:EVAはさまざまな他の用途にも使用されます。例えば、絶縁材料、防水材料、断熱材料、パズルのピース、おもちゃ、クラフト素材などです。
EVA素材のデメリットと使用時の注意点

あなたはEVA素材を使用した製品を見たことはありますか?
身近なもので言えば、100均のEVAファイルなどが有名ですね。
とても柔らかく水にも強いので、私も充電器を入れたり大事な書類をしまったりする目的でEVA素材のケースを使用しています♪
EVA素材はこのようなメリットを持っています。ところがEVA素材を使用した製品は少し特徴的な匂いがしますよね。
そこに不安を持ってしまったのではないでしょうか。

小さい子どももいるし、化学物質というだけで少し怖いんだよね。
大丈夫です。EVA素材はデメリットが少ないので危ない物質ではないですよ♪
EVA素材のデメリットは熱に弱く高温で変形する
EVA素材のデメリットは、熱に弱く、高温の状況だと変形してしまうことだけなんです。
EVAは高い温度になると形が変わり、冷やすと変形したままの状態で硬くなってしまう性質を持った樹脂です。
そのため、このようなデメリットがあるのですね。
熱に弱いといっても、人間の体温より少し暖かいくらいの45度程度では変形することはまずありません。
EVAは60度くらいが柔らかくなり始める温度なので、わざと熱さない限り変形しないです。
火のそばに置かなければ、変形するなんて心配はしなくて良いですね♪
EVA素材を使用した製品を使う時の注意点
それでは、EVAを素材とする製品を使う時に注意することを紹介していきます。
- 火の近くに置かない
- 夏場は車の中に置かない
- 燃やす時は酢酸の発生に注意する
1.火の近くに置かない
これはあなたも知っているかもしれませんね。当たり前のことですが、熱に弱い製品を火に近づけてしまうととても危険です。
火を扱うコンロ回りなどでEVA素材のものを使うことは避けた方が良いですね♪
2.夏場は車の中に置かない
意外と車の中に忘れ物をしてしまうことってありますよね。
気付いて取りに行ったけど、少し溶けてしまっていた…。そのような悲しい経験をしたことはありませんか?
私はEVA素材のケースを炎天下の車に置き忘れて、車とケースが少しくっついてしまったことがあります(笑)
炎天下では、エンジンを切った車内の温度は55度から60度くらいまで上昇します。
車のダッシュボードでは、なんと80度近くまで温度が上昇することがあるんです。
人間にとっても、物にとっても危ない環境になるのは分かりますね。
炎天下の車内にEVA素材の製品を放置するのは絶対にやめましょう。
3.燃やす時は酢酸の発生に注意する
EVAは燃やすことで酢酸が発生してしまいます。
酢酸を吸うことで、のどの痛みや咳、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
家でごみを燃やすことは少ないと思いますが気を付けてくださいね♪
ただし、ゴミの分別としては燃えるゴミとして分類されることが多いです。
自治体によって判断が分かれるので、問い合わせるのが確実ですね。
EVAは化学式の中にポリエチレンというプラスチックを含んでいます。
自治体がポリエチレンを燃えるゴミと燃えないゴミのどちらで判断しているかによる場合が多いです♪
EVA素材の特徴5つ!赤ちゃんも使える安心な材料♪

あなたはEVAとは何かを知っていますか?EVAとは、エチレン酢酸ビニルの各単語を英語にした時の頭文字を合わせたものです。

エチレン酢酸ビニル?それは危ない化学物質なの?
エチレン酢酸ビニルは確かに化学物質ですが危ないわけではないです。
それどころか、人間にも地球にも優しい5つの特徴を持つ素材なんですよ♪
- とても軽い
- 柔らかい
- 耐久性に優れている
- 人体への有害物質を含まない
- 地球環境にやさしい
とても軽い
よく見るプラスチック素材もだいたい軽いですが、EVA素材はそれらと比較してもとても軽いという特徴を持っています。
代表的なプラスチック素材の密度と比較してみましょう。
EVA | PET(ポリエチレンテレフタラート) | PVC(ポリ塩化ビニル、通称塩ビ) | PMMA(アクリル樹脂) | PVAL(ポリビニルアルコール) | |
グラム毎立法センチメートル(g/cm3) | 0.93~0.95 | 1.34~1.39 | 1.35~1.45 | 1.17~1.20 | 1.19~1.31 |
こう見ると、EVAがとても軽い素材だという事が一目でわかりますね♪
柔らかい
EVA素材はとても柔らかいです。お店でEVA素材の製品を触ってびっくりしたのではないでしょうか。
この柔らかさは、様々な製品に応用されています。代表的なものとして、赤ちゃん用のおもちゃが挙げられますね。
赤ちゃんがおもちゃを使う時にけがをしないようにと、EVA素材を使ったものが多いのでしょう♪
耐久性に優れている
EVA素材は水にとても強く、ビーチサンダルなど水辺で利用される製品の素材にもよく使われています。
水に強いということは、簡単にお手入れができてしまいますね♪
また、紫外線にも強いのである程度なら屋外での保管もできます。
フローリングをガードしたり、底冷えを防いだりする時にジョイントマットを使う場合も多いのではないでしょうか。
EVA素材で作られたジョイントマットを使えば、飲み物をこぼしてしまった時のお掃除もとても楽にできます♪
人体への有害物質を含まない
EVAがチューイングガムの材料として使われる場合があるということをご存じでしたか?
なんと、歯磨き粉にも使われていることがあるんです!
毎日口にするものにも使われているということは、EVAはそれだけ安全な物質であると分かりますね。
もしも赤ちゃんがEVA素材のおもちゃなどを誤って食べてしまった時、そのおもちゃなどの一部は体内でどうなるのでしょうか。
EVAは胃酸や消化酵素では分解されず、そのままの形で体外に排出されます。
体内で分解されずにそのまま体外へ出てくるので、少量を食べてしまった場合であれば安心できますね♪
地球環境に優しい
「ダイオキシン」という化学物質の名前を聞いたことはありませんか?
このダイオキシンという化学物質は毒性があり、塩素原子を含む製品を低い温度で焼却すると発生してしまうのです。
しかし、EVAにはこの塩素原子が含まれていないので焼却してもダイオキシンが発生しません!
体にも優しく、地球にも優しい。EVA素材はこのような特徴も持っています。
EVA素材はデメリットをはるかに上回るメリットを持っていることが分かりますね♪
EVA素材を使った製品は何があるの?おすすめ3選!

お伝えした通り、EVA素材は耐久性や安全性に優れているという特徴を持っています。
このような特徴を活用した製品にはどのような物があるのか気になりませんか?
耐久性や安全性、軽さなどEVA素材ならではの特徴を活かした製品を中心におすすめものをご紹介していきます♪
EVA素材のミッドソールを使用した靴
まず1つ目は、ミッドソールの素材にEVAを使用した靴です!
履きやすい靴といえば、軽くて足が疲れないものですよね♪
EVAをミッドソールに使っている靴ならとても軽くて履きやすいです。
特に小さなお子さんが履くものになると、軽さと同時につま先部分の広さやかかと周りの丈夫さなども気になりますよね。
MOONSTARのcarrotシリーズは、子どもの足の成長をサポートしてくれる機能があるのでおすすめです♪
EVA素材を使用したジョイントマット
また、水に強く軽いといった特徴を活かした製品としてジョイントマットもおすすめです。
フローリングの保護や寒い時期の底冷え対策に抜群の相性を発揮します♪
水に強いので汚れてしまってもすぐに洗えますし、軽いので設置作業もとても簡単です。
大判サイズの製品の方がマット同士の結合部分も少なく、フローリングのお掃除まで楽にできてしまいますね。
ジョイントマットには色も様々な種類があって、お部屋に合ったものを選べますよ♪
EVA素材のソフト積み木
口に入れても安全、といえば子ども用品を思い浮かべますよね。
その中でも、知育玩具のひとつとしてよく使われている積み木にEVA素材を使用したものがあるんです!
1歳くらいのお子さんが使うには木の積み木は硬いし重いし、投げたりぶつけたりしたら怖いですよね。
EVA素材の積み木であればそのような心配はいりません!
軽量でとても柔らかく、お子さんが誤ってかじってしまっても安心なんです。
形もただの円柱や立方体だけでなく、動物などの遊びごころがある形を含む製品がおすすめです♪
まとめ

- EVA素材のデメリットは高温の状況で溶けてしまうことだけ
- デメリットを回避するための注意点は、火の近くや炎天下の車の中に置かないこと
- EVA素材のEVAとは、「エチレン酢酸ビニル」を英語に直した時の各単語の頭文字を繋げたもの
- EVA素材はとても軽量で柔らかく、人の体にも安全など、5つの特徴を持っている
- EVA素材はデメリットをはるかに上回るメリットを持っている
- おすすめの製品には靴やジョイントマット、ソフト積み木などがある
化学物質の素材と聞くと、なんだか怪しく聞こえてしまう気持ちはとても分かります。
しかし、よく調べてみるとメリットの方が多いとても便利な素材でしたね。
私もこの機会に使っているマットから、EVA素材のジョイントマットに買い換えてみようと思います♪