この記事を読んでいるあなたは、他の家庭ではフリーザーパックをどのようにして使っているのかが気になっているのではないでしょうか。
私も、私の母もフリーザーパックは使い回しをしている派ですが、多くの家庭でもフリーザーパックを使い捨てではなく使い回しをしているようです。
人に聞くことをためらっているあなたもこの記事を読むことで他の家庭がどのようにフリーザーパックを使用しているかがわかります。
この記事ではフリーザーパックの使い回しをする理由やなぜ使い回しをすすめないか、メーカーごとの商品比較について説明します。
フリーザーパックの使い回しをする家庭は意外と多い

食品を保存する時に使用するフリーザーパック。その便利さからどこの家庭にも必ず1つはあると言ってもいいのではないでしょうか。
そんなフリーザーパックですが、個人の考えや使い方によって違いはあるものの、使い回しや再利用をする場合は意外と多いということがわかりました。
ではいったいフリーザーパックとはどのようなものなのでしょう。
フリーザーパックとは、ポリエチレン製などの材質にチャックが付いている袋状のものです。
チャック付き袋に食材を入れ、空気を抜いて保存することで不要な空気が食材に触れることを防ぐことができ、より新鮮な状態で保存することができる便利な商品です。
食材をタッパーに入れて保存する場合には中身がこぼれないよう横を向けて保存する必要があります。また、タッパーの大きさ部分の保管場所も確保する必要もあります。
その点フリーザーパックはチャック付きの袋状になっているので、チャックを閉じると冷凍庫の隙間に立てて保存することができるのです。
冷蔵庫や冷凍庫内のわずかなスペースを有効に活用することが出来る優れものですね。
100均やスーパーでも購入することができ、手に取りやすいのでご家庭によっては毎日使用するのではないでしょうか。
我が家では使用する食材によって使い分けているのでSサイズ、Mサイズ、Lサイズと各サイズのフリーザーパックを揃えているのですが地味に保管場所を圧迫しています。
家計を預かる身としては日々使う消耗品だからこそ上手に使い回して家計を節約したいと考えるのも当然の流れです。
では実際に他の家庭ではフリーザーパックをどのように使い回しや再利用をして使用しているのでしょうか。

使い回してます。でも、汁気が出るものを入れた時は使い捨てにしています。
この意見は私と近いですね。食材をラップで包んだ時以外は基本的に使い回しせずに生ゴミ袋として使用しています。

もちろん再利用です。洗って干したらダメと思ったら捨てています。

あまりレンジ解凍しないから半永久的に使っちゃってます。たまに消毒するけど。
洗って干して使っているのは母の意見と近かったです。さすがに半永久的には使用していませんが、壊れたり汚れたりしたら捨てているようです。

基本使い捨てかな。だから100均のを使てるよ。
調べてみると使い方や捨てる基準については様々でしたが、使い回しをしている家庭が多いことがわかりました。
フリーザーパックの使い回しは離乳食ではやめて!

ここまでは一般家庭での意見をご紹介しましたが、赤ちゃんのいる家庭ではどうしているのでしょうか。
離乳食期の赤ちゃんがいる我が家ですが、食材をラップで包みフリーザーパックに入れる時以外は使い捨てにしています。
なぜなら、離乳食の時期は赤ちゃんの免疫力が一番低い時期と重なっているからです。
赤ちゃんは細菌やウィルスと戦うための免疫をお母さんの胎盤や母乳から受け取っているので生後6か月頃までは免疫力が高いと言われています。
しかし、6か月から1歳半までの間は今まで受け取っていた免疫力が低くなるのです。
そんな時期に使い回しのフリーザーパックを使用することは危険がいっぱいなのです。
そう、洗ったからといっても食中毒に関連する菌は完全に死滅しないのです。
10倍粥から順を追って色々な食材を食べていく離乳食ですが、初期の頃は1回に食べる量も少なく、1日1食しか食べないので作っても余ってしまうもの。
しかも、1食分のおかゆを作るのは難しいので何食かをまとめて調理する家庭も多いのではないでしょうか。
もちろん、我が家も毎日食べるおかゆは何食かまとめて調理し、製氷トレイでキューブ状に冷やし固めたものをフリーザーパックに入れて冷凍保存しています。
そんな時に活躍するのがフリーザーパック。余ったものを冷凍保存しておくのには最適です。
赤ちゃんがお腹が空いて泣き出しても冷凍庫から取り出して温めることですぐに離乳食をあげることができ、毎日調理しなくてもよいのでお母さんが少し楽をすることもできるのです。
たった数十円の節約も大事かもしれませんが、愛する我が子を食中毒の危険にさらすわけにはいかないのです。
そもそも冷凍した食材は1週間以内に食べきる必要があり、離乳食も例外ではありません。
1週間に数枚であれば使い回したものではなくぜひ新しいものを使ってあげて下さい。
フリーザーパックの使い回しや再利用をする理由は??

フリーザーパックの使い回しを行っている家庭が意外と多いことや赤ちゃんの離乳食では使い回しをおすすめしない理由がおわかり頂けたことかと思います。
では、使い回しを行っている家庭ではなぜ再利用を行っているのでしょうか。
1番の理由はやはり価格の問題ではないないでしょうか。
フリーザーパックは価格が安いもの、丈夫なもの、可愛い柄つきのものと様々なものが発売されています。
いくら安いものであっても毎日使用するとなると価格が気になるところです。
また、各メーカーにもSサイズ、Mサイズ、Lサイズとサイズ違いがたくさんあります。
冷蔵用やマチ付きなど用途や種類も色々とあります。
フリーザーパックをストックする場所のことを考えると再利用や使い回しが出来ればストックも少なくてすむからという理由もあるかもしれません。

いったいフリーザーパックを何種類保管しておけばいいのよ。
ということを防ぐためにもなるのではないでしょうか。
他にも環境問題に配慮して使い回しをしているという家庭もあるかもしれません。
環境の問題は世界中においてとても注目されています。SDGsってよく聞きませんか。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のことをいい、2030年までに達成する目標17個と具体的方法169個で構成されたものです。
簡単に言うと「みんなで未来のために優しいことしよう。」ということです。その中に環境問題に関する内容のことも含まれています。
フリーザーパックだけではなく、様々なものを再利用することでゴミの減量化にも取り組むことができ、地球環境にもよい行動を取れるのです。
話が少しそれましたが、使い回しや再利用することで私達の生活にはメリットが色々とあることが見えてきました。
これだけを見るとぜひ生活に取り入れて欲しいのですが、もちろんデメリットもあります。
フリーザーパックの使い回しではなく使い捨てをしよう

フリーザーパックを使い捨てをおすすめしているのは、食中毒に関する菌は目には見えず洗ったからと言っても完全に死滅しないからです。
もちろん、洗浄や乾燥、消毒をして使い回す方法もありますが、1枚当たりの価格を抑えて使い捨てる方法もあります。
家事や育児に追われているあなた!!賢く買い物をして家事の手間をひとつ省きませんか。
知らないでは済まされない!!目に見えない食中毒の恐怖
食品安全科学研究室でフリーザーパックに生の鶏肉を入れて、30分漬け込み洗剤で洗い、すすぎを3回繰り返したら菌は残るのか実験が行われました。
一見よく洗えたように見えるフリーザーパックに食中毒の原因となる菌であるサルモネラが検出されるという結果となったようです。
食中毒の原因となるのはサルモネラ菌だけではありませんが、菌やウイルスは目には見えません。
生肉を入れたものを使い回すケースはないのかもしれませんが、このような研究結果があるから、メーカーでは使い回しではなく食べ物を入れたものは使い捨てを推奨しているのです。
どうしても使い回す場合は洗浄と乾燥をしっかりと
基本的にはフリーザーパックは使い回しではなく使い捨てをおすすめします。
しかし、フリーザーパックのストックがなくなってしまった仕方なくという場合や、どうしても使い捨てはもったいないという場合もあるかもしれません。
その場合は洗浄と乾燥をしっかり行い、アルコール消毒することをおすすめします。
アルコール消毒だけでは食中毒の関連菌を死滅することはできませんが、菌の増殖を抑制することができるのです。
ジップロックにはコンテナタイプのものも発売されています。冷凍、冷蔵もでき、使わない時には同じサイズだと重ねて収納することもできます。
使い捨てはもったいないが、保管場所に余裕がある場合はパックタイプではなく、コンテナタイプのものを使用するのもよいかもしれませんね。
使い捨てすることに罪悪感を持っているあなた。
自分と自分の家族の健康を守れるのはあなただけです。
自分の生活にはどれが合っているのかをよく考えた上で使用して下さいね。
フリーザーパックの主要メーカーの商品を比較
フリーザーパックのメリットやデメリットはご理解頂けたと思います。
でも、自分に合うフリーザーパックを調べるのは面倒な作業ですよね。
自分が使っているものが安いのか高いのか。はたして、自分のニーズにあったものが選べているのかがわからないのではないでしょうか。
マチ付、柄入り、サイズに使用用途を考えるとたくさんのフリーザーパックが存在します。
たくさんあるフリーザーパックの中から独断と偏見で4種類を取り上げて1枚当たりの価格と性能や仕様を調べて比較しました。
1.フリーザーパックの1枚当たりの価格を調査
1枚当たり | ニトリ | IKEA | 100均 | ジップロック |
Sサイズ | 4.06円 (16cm×17cm) 44枚入 | 4.98円 (15cm×15.5cm) 60枚入 | 5.0円 (16cm×11.5cm) 22枚入 | 13.9円 (17.7cm×12.7cm) 20枚入 |
Mサイズ | 4.47円 (18cm×20cm) 40枚入 | 4.98円 (18cm×21.5cm) 60枚入 | 6.11円 (18cm×16.5cm) 18枚入 | 15.4円 (17.7cm×18.9cm) 18枚入 |
Lサイズ | 7.45円 (27cm×28cm) 24枚入 | 9.96円 (27cm×34cm) 30枚入 | 10.00円 (27cm×24cm) 11枚入 | 23.1円 (26.8cm×27.3cm) 12枚入 |
価格のみで比較すると、どのサイズをみてもニトリが1番安くなっていました。
どのメーカーも1箱の価格は統一されてあり、1箱当たりの入数が違うことで1枚当たりの単価に開きがありました。
我が家で1番よく使用するMサイズはニトリやIKEAではたくさん入っているので毎日1枚使用しても1か月以上もつ計算になります。
頻繁に購入する必要もなく、自宅にたくさんのストックを置く必要もありません。
サイズ毎に違う柄が付いているのでパッと見てサイズを見分けられ、可愛らしい柄が付いているのもおすすめポイントです。
2.フリーザーパックの性能や仕様を比較
ニトリ | IKEA | 100均 | ジップロック | |
チャックの形状 | ダブルジッパー | ダブルジッパー | ダブルジッパー | ダブルジッパー |
マチ | なし | なし | あり | なし |
耐熱温度 | 80度 | 50度 | – | 100度 |
耐冷温度 | -70度 | – | – | -70度 |
電子レンジ解凍 | 可 | 不可 | – | 可 |
用途 | 冷凍・冷蔵 | 冷凍・冷蔵 | 冷凍 | 冷凍 |
素材 | ポリエチレン | ポリエチレン | ポリエチレン | ポリエチレン |
使い回し | – | 繰り返し利用可 | – | 使い捨て推奨 |
色・柄 | 有 | 有 | 無 | ロゴのみ |
性能や仕様で比較すると、各メーカーに偏りがありました。特に耐熱温度には開きがあり、それに伴った電子レンジでの解凍の可否にも影響が出ているようです。
繰り返し利用できると公式サイトに記載があるのはIKEAのみでその他のメーカーは使い捨てを推奨してある、もしくは記載がありませんでした。
ここで紹介した商品はほんの一部になります。あなたの生活スタイルに合った商品選びの参考になれば嬉しいです。
まとめ

- 個人の考えや使い方によって違いはあるが、使い回しや再利用する場合は意外と多い
- 日々使う消耗品だからこそ上手に使い回して家計を節約したい
- 離乳食の時期は赤ちゃんの免疫力が一番低い時期と重なっているためフリーザーパックの使い回しはすすめない
- フリーザーパックを洗ったからといって食中毒に関連する菌は完全に死滅しない
- フリーザーパックを再利用することでゴミの減量化にも取り組むことができ、地球環境にもよい行動を取れる
- 一見よく洗えたように見えるフリーザーパックでもサルモネラが検出される
- どうしてもフリーザーパックを使い回す時は洗浄と乾燥をしっかり行い、アルコール消毒をしよう
- フリーザーパックの1枚当たりの価格を比較すると、どのサイズもニトリが一番安い
- フリーザーパックの性能や仕様はメーカー毎に偏りがあるが、IKEAの公式サイトのみ「繰り返し利用できる」と記載がある
何事にもメリットやデメリットがあるものです。自分のライフスタイルにあった商品、使用方法で上手に家計のやりくりをして下さいね。
しかし、メーカーや商品によっては使い捨てを推奨している場合があります。どうしても使い回しをする場合はしっかりと商品説明を読んだ上で自己責任で使用してください。