あなたは「共感覚」の存在をご存じですか?かの有名なレオナルドダヴィンチもあったという共感覚。
数字に色が見えたり、音に味がしたりと、ある感覚に対して、通常とは別の感覚も同時に起きる知覚現象を「共感覚」と呼びます。
自分自身に共感覚があるか判定テストを受けてみたいですよね?
共感覚判定については様々なサイトで、いろいろなテストが公開されています。
この記事では、共感覚判定サイトとしてNew scientist(ニュー・サイエンティスト)という英語の週刊科学雑誌のウェブサイトに掲載されている動画をご紹介します。
共感覚について私自身の体験も踏まえて、徹底解説していきます!
共感覚判定テストをNew scientistの動画でやってみよう
共感覚はシナスタジア(synesthesia)といい、感性間知覚(かんかくせいちかく)とも訳されます。
このNew scientistサイトに掲載されている動画を見ると、あなたに共感覚があるかどうかが判定できます。
黒い背景に白い点がうごめく無音の動画です。この動画を見て、音が聞こえたら共感覚の持ち主と判定できます。
他にも、表示される白い文字の羅列を見て色がついて見えたら、それも共感覚と言えます。
1つの刺激に対して、別の感覚が働くかどうかこのサイトでは判定しています。
この記事を書いている私も共感覚を持つ人間の一人です。小さい頃から文字に色が見えることがありました。
私にとって「3」は水色に感じます。ボールペンで3を書かれれば、黒で書いてあることを認識できつつ、水色を感じます。
私はこの動画を見て、音は感じませんでしたがシャボン玉のような色を感じました。
しかし感じ方は人それぞれなので、なにか明確な正解があるわけではありません。
こちらの動画は、共感覚にどのような種類があるかをテンポよく簡潔に紹介している動画です。「文字に色が見える」などがわかりやすく解説されています!
共感覚者の割合はどのくらい?特殊能力なの?
共感覚は、客観的に調べるのが難しいため、どのくらいの割合で共感覚者が存在しているのかはっきりわかっていません。
音が色として見える、色が音として聞こえる色聴(しきちょう)の共感覚の持ち主は、世界の人口の約4%と推測されています。
しかし、2,000人に1人などとも言われていて、正確な数はさだかではありません。
芸術家や小説家などクリエイティブな職業の人の中には、共感覚を持っている人の割合が、一般人の7倍ほど、という説もあります。
男女では、圧倒的に女性が多いという報告があります。
男性は自分の共感覚に無自覚である場合が多く、公言しない傾向にあると言われています。
共感覚は調べることが難しく、非科学的なものだと思われてきました。目立ちたがり屋のでまかせ、ドラッグの幻覚や、妄想だなどと言われていたのです。
共感覚は、100年以上前からその存在が噂されていましたが、明確な研究結果がでない状態でした。
あなたって緑色って感じがするね
それって私のオーラが見えるってこと?
私が知人に共感覚の見え方を話すと、スピリチュアルな方向性でとらえられてしまい、困惑したことがあります。
霊的な何かが見えている、とはまた別の感覚なのですが説明がとにかく難しい…。
イメージカラーとか似合う色ってこと?と言われることもありますが、すれ違いざまの見ず知らずの人に色を瞬間的に感じる場合もあります。
なので、相手の性格を知って初めてイメージがわくような、「イメージカラー」という言葉は近いようで少し違うな…と感じています。
私は「嘘つき」や「不思議ちゃん」と呼ばれるのが嫌で、他人に見えている世界のことを話せませんでした。
初めて「共感覚」という言葉をサイトで見つけた時はとても感動したのを覚えています。
私と同じような見え方をする人が世の中にもたくさんいると、マイノリティーではあるけれど化学的に証明されている現象だったんだと安心しました。
共感覚の一般的な特徴とメリットデメリット
さまざまな共感覚がある中で、共通している点もいくつかあります。
「一方的」というのは色と文字の関係などです。
たとえば、ある特定の文字を見て色を感じる色字共感覚(しきじきょうかんかく、いろじきょうかんかく)は存在しますが、色を見て文字が見えるという共感覚は存在していません。
記憶の手助けになる、というのは数字に色が見える人は年号など覚えるときに数字+色の感覚もあるので覚えやすい、という意味あいです。
1が赤、9が黒、2が黄色に見える人は「1192」と覚えるときに「赤、赤、黒、黄色」という覚え方もできます。
人物を思い出すときにも役に立つことがあるそうです。名前に色が見える場合「ほらあの人…オレンジの…か!か、が付く人」のような思い出し方があるのです。
しかし共感覚にもデメリットがあります。色字の場合は特に、色に感覚がひっぱられることがあるので、見えている数字の色が原因で算数を間違える子もいるそうです。
ある子にとって5が濃い緑で、3が黄色、7が黄緑に見えていた場合「5+3=7」と色に引っ張られて間違えてしまいます。
見える色には個人差があるので、共感覚者誰しもが同じ間違い方をするわけではないところも、共感覚者以外の理解を得られにくいというデメリットの1つだと私は感じます。
共感覚判定であなたはどの種類に当てはまる?
人間には五感という感覚があり、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五種類があります。
それぞれの刺激に対して同時多発的に、別の刺激が連動されるのが共感覚です。
文字に色、文字に形、音ににおい、音に手触り、色に味と様々な組み合わせがあり、感じ方や例え方も多種多様です。
共感覚と判定された人には一体どのような種類があるのか、解説していきます!
視覚に関する共感覚判定
- ひらがな、数字、漢字、アルファベットに色を感じる(3が濃い緑、5が黄色など)
- 人に色を感じる(顔を見てこの人何色だな、と思う)
- 特定の生き物に光を感じる
共感覚と判定されたときに、最もわかりやすく説明できるのが視覚に関する共感覚です。
この記事を書いている私も、文字に色が見える「色字」があります。私にとっては1が赤で2が黄色、3は水色です。
文字自体がボールペンで書いてあり「黒」だと認識はできてはいます。しかしなぜかそこに色を感じてしまうのです。
聴覚に関する共感覚判定
- 色や曲に音を感じる
- 触感(手で触った感覚)に音を感じる
作曲家に多くいると言われる種類の共感覚です。「色聴」と表現されることもあります。
音楽を聴いていて、キラキラ光って感じたり、水が流れる感じがしたりとその種類は様々です。
クラシックなどは歌詞がないのでより、音のイメージなどで色聴を見つけられることがあるので、是非聞いてみてください♪
触覚に関する共感覚判定
- 音に手触り(ザラザラ、ツルツルなど)を感じる
- 色に手触り(フワフワ、まるみやとがりなど)を感じる
- ミラータッチ共感覚
ミラータッチ共感覚は特に有名ではないでしょうか!
他人が、さらに別の第三者を触っているのを見て、自分が触れられているように感じる現象です。
触覚には温度も含まれています。日本語のたとえで「温かい言葉」「冷たい声」などの温度を感じる言葉は多く存在します。
「年を取って丸くなった」と、形を感じている言葉もありますし、「胸が痛い」と実際には痛くないのに痛覚を感じたような感覚を表現する言葉もあります。
味覚に関する共感覚判定
- 色に味を感じる(秋の空はパンの味がする、など)
- 音に味を感じる(パソコンのキーボードの音がバニラアイスに感じる、など)
私は味覚に関する共感覚を持ち合わせていないのですが、例を見ると面白いものばかりでした。
キーボードの音がバニラアイス…とても感じません(笑)。
嗅覚に関する共感覚判定
- 色や形においを感じる(立方体は生クリームのにおい、球体はにんにくのにおいなど)
- 音ににおいを感じる(曲を聴くと感じる)
共感覚判定の中でも大きな幅がありそうなのは、この嗅覚に関する共感覚。
人間には本来、数十万種類以上とも言われる異なる種類のにおいをかぎ分ける力があるそうです。
球体がにんにくに感じる人は、ボール競技をするとき、ずっと美味しそうだな~と思うのでしょうか?(笑)。
共感覚判定テストはセルフチェックできるものがある
共感覚のテストにはセルフチェックができるものがあります。以下の画像を見て、ご自身の共感覚の可能性をテストしてみましょう!
共感覚で一番わかりやすいテストは視覚に関する共感覚判定です。
画像のように黒い文字に色を感じたら共感覚があると判定されるでしょう。
配色はあくまでも一例ですので、感じ方はひとそれぞれです。
共感覚者と判定される人はこのテストで簡単に5と2を見分けられるそうです。パッと見ただけでわかるかどうか、というテストです。
共感覚判定テストでは共感覚があるかをチェックすることができますが、通常の感覚以外に少しでも何か感じれば共感覚がある可能性があります。
- 目を閉じて音を聞くと特定の色を感じる
- においに色を感じる
- 数字や曜日に色を感じる
- 温度に色やにおいを感じる
- 歌や曲を聴くと色やにおいを感じる
- 味に手触りや形(立体的、平面的どちらでも)を感じる
- 他人と自分がリンクした感覚がある
- 数字が立体的に感じる
セルフチェックでは以上のような項目があります。どういう規則性があるか、自身で調べてみるのもよいでしょう。
<後天的共感覚>
小さい頃はそんなことなかったのに共感覚判定テストをしてみたら私って共感覚かも…?となったあなた。
人間はだれしも、赤ちゃんの時は脳がまだ未発達で、五感の細分化ができていないことがあります。
しかし、成長していくにつれ感覚がはっきりと細分化されていき、ほとんどの大人は共感覚を失ってしまいます。
共感覚が先天的(生まれた時から備わっている能力)だと思われていますが、実は誰しもが持っている可能性があったものなんです。
大人になっても共感覚をもっている人は、感覚の細分化ができていない時に脳への深いすり込みで共感覚が起こっていると考える研究者もいます。
成長の過程で失われるはずの共感覚が後天的に発生することがあるそうです。
それは事故など、精神的にインパクトを受けた場合にそれがきっかけで、脳の潜在能力が刺激され共感覚を持つケースもまれにあります。
この場合は先天的な共感覚と異なり精神の病気なのかも…と疑い病院にいった際、診断で共感覚であると判断されることがあるそうです。
まとめ
- 共感覚判定はNew scientistサイト動画でできる
- ある特定の刺激(人によって視覚、聴覚は様々)が共感覚を引き起こす
- 共感覚は意識的な感覚に似ていて、一貫性がある
- 共感覚は記憶の手助けになる場合がある
- 共感覚は一方的な感覚であり、字を見て色を感じても、色を見て字を感じるという例はない
- 数字が色に見えて、本来の計算と間違えてしまうようなデメリットもある
- 五感それぞれに共感覚は存在する
- 共感覚判定テストは動画以外にもある
- 事故などの精神的インパクトで、後天的に共感覚が表れることがまれにある
New scientistサイト以外にも共感覚判定サイトはたくさんあります。
あるサイトでは共感覚判定されなくても、別のサイトでは共感覚判定されることもあるでしょう。
まだまだ謎の多い共感覚ですが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
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