ムカデを殺しちゃった!
ムカデは殺してはいけないって言うけど、集まってきちゃう?!
「ムカデを殺すと仲間を呼ぶ」と言いますよね。
殺してはいけない理由は、仲間を呼ぶというウワサだけでなく、ムカデは益虫であることや縁起のいい言い伝えの3つがあるんです。
ですが、ムカデは殺しても仲間を呼ぶことはありませんよ。
ムカデを殺してはいけないと言われる理由を知らず、駆除せずにいると咬まれて腫れあがり、激痛になる可能性があります。
記事の後半ではムカデの駆除方法と対策もご紹介します。
ぜひこの記事を読んで、ウワサの理由を知り、ムカデ駆除や対策してくださいね。
これであなたもムカデとの遭遇にビクビクして過ごす必要がなくなりますよ♪
ムカデを殺してはいけない3つの理由を解説!
ムカデを殺してはいけないと言うのは、仲間を呼ぶというウワサや益虫であること、縁起のいい言い伝えがあるためなんです。
この3つの理由はありますが、ムカデを殺しても大丈夫ですよ!
なぜムカデは殺してはいけないといわれるのか!?3つの理由を詳しく解説していきますね。
「殺すと仲間を呼ぶ」ウワサは本当か?
ムカデを殺すと、仲間を呼ぶというウワサがあります。
しかし、これはウソです!ムカデに仲間を呼ぶ能力はありません。
そして潰れた時に出た体液を嗅ぎつけ、他のムカデが集まることもありませんよ。
ムカデはつがいでいるって言うよね…。
それにアリみたいにフェロモンが出て仲間が寄ってこないの?
ムカデはつがいで行動せず、フェロモンも出しませんよ。
ムカデとアリはあごや黒光りの体など、少し見た目が似ているけれど生態が違うんです。
ムカデの生態からウワサの原因を解明していきますね。
ムカデの生態
平均寿命は7年で、10年程長生きするムカデもいます。虫なのに意外に長生きですよね。
長生きする分、一度家の中に侵入したり、エサ場にされてしまったりすると、何回もムカデと遭遇する可能性が高くなります。
<生息環境>
落ち葉の下や水場の近くなど、狭く暗い湿気のある環境を好みます。
冬の間は冬眠し、気温が15度以上になると活動をはじめますよ。
基本的には屋外に生息していますが、エサを求めて室内に侵入することがあります。
<エサ>
ムカデはほとんどの種類が肉食で、食欲旺盛です。
ゴキブリやクモなどの小さな虫から、ネズミや小鳥までも捕食することがあります。
<習性>
ムカデは住処を持たず、獲物を求めて徘徊する習性があります。
ムカデは群れて行動はしません。しかし、ムカデのメスは卵を産み、子が一人前になるまで世話します。
そのためつがいで行動するというウワサはウソで、親子で行動しているんですよ。
<繁殖時期>
種類によって若干変わりますが、繁殖時期は5~7月、子が一人前になるのが9~10月です。
<毒性>
ムカデには強力な毒があります。ムカデに噛まれると激痛を伴い、腫れてしまいます。
殺すと仲間を呼ぶウワサの原因とは?
ムカデの生態からもわかるように、仲間を呼ぶためのフェロモンなどを出せません。
じゃあなんで「殺すと仲間を呼ぶ」というウワサがあるんだろう?
ムカデは暗くて狭く、湿気が多い場所を好みます。
そのため、ムカデが好む場所があると自然に集まってきます。
ムカデの死とは関係ないけれど、同じ場所に集まってくるため「殺すと仲間を呼ぶ」と言われるようになったのでしょう。
またムカデは親子で行動するため、外敵から子は守られ、他の虫よりも比較的一人前になる確率が高いんです。
そのため大量発生し、たくさん家の中で見かけることが起きる場合があります。
これらから、ムカデを1匹みつけたら他にもいると思っていいでしょう。
「ムカデは益虫」とは本当か?!
実は、昔ムカデは「益虫」と捉えられていました。
ムカデの生態でもお伝えしましたが、ムカデは肉食でネズミやゴキブリを食べます。特にゴキブリが好物なんです!
ゴキブリが家にいるのは嫌ですよね。衛生面からみても駆除したい。
ネズミは病原菌を運んだり、電気コードや家具をかじったりなど、健康面・経済面からも駆除したいですね。
ゴキブリを食べてくれるのは嬉しい。
ネズミやゴキブリを食べてくれる面からみると、ムカデは人間にとってメリットのある「益虫」と言えます。
ネズミなどの駆除方法がなかった昔は、害虫を食べてくれるムカデをありがたく思い、「益虫なので殺してはいけない」と言ったのでしょう。
現代ではネズミやゴキブリの駆除をムカデに頼らなくてもできるため、「益虫」と考える必要がなくなってきました。
そのため「益虫」よりも「害虫」と考え、ムカデは駆除を優先すべきでしょう。
ムカデの縁起の良い「言い伝え」
ムカデはグロテスクな見た目ですが、「縁起のよい虫」や「ご先祖様の使い」という言い伝えがあります。
それぞれどんな言い伝えなのか、解説していきますね。
毘沙門天の使い
ムカデの「前にしか進まず、逃げない」特性から、勇ましさや力強さの象徴と捉え、武士にとっては勝利をもたらす縁起がよい虫とされてきました。
七福神の一人である毘沙門天は特に武士に信仰されており、ムカデは「毘沙門天の使い」と昔は信じられていました。
商売繁盛や金運上昇のご利益がある
ムカデは漢字で「百足」と書きます。足が多いため「客足が多くなる→商売繁盛」という連想がされ、商売繁盛や金運上昇のご利益があると言われています。
子孫繁栄のご利益
ムカデは1回に20個ほどの卵を産み、子が一人前になるまで母親が世話するため、「子孫繁栄」のご利益があるとされてきました。
鉱脈(鉱山)の神様
ムカデの形状がうねうねと掘り進める鉱脈に似ていたり、鉱山の採掘坑に似ていたりするなどから「鉱脈の神様」と鉱山の採掘者からは言われていました。
ムカデを殺してはいけない?駆除方法を伝授!
縁起の良い言い伝えはありますが、ムカデを殺してはいけないのはウソ!
ムカデを殺してはいけないと言われる理由とともに、殺しても大丈夫だとわかりましたね。
ムカデの駆除方法には熱湯や殺虫剤など4つの方法があります。4つの方法をあなたに伝授しますね♪
ムカデを殺してはいけないからと、そのままにしておくと危険なんですよ。
ムカデに咬まれると、あごの毒によって強い痛みと腫れが生じます。
まれではありますが、ムカデに咬まれてアナフィラキシーショックが起きる可能性もありますよ。
だからこそ、ムカデは家の中で見つけたら駆除をおすすめします。
ムカデの駆除方法は主に以下の4つがありますよ。
これら4つの方法について、詳しく説明していきますね。
【駆除方法1】熱湯
生命力の強いムカデですが、実は熱には弱いんです!
50度以上のお湯を直接かける
お湯をかけるとムカデは縮み、簡単に殺せますよ。
熱湯が使えない場合、ドライヤーで熱風をムカデにあてるとダメージを与えられます。
熱湯より即効性はありませんが、お湯がすぐに用意できないときや殺虫剤が使えないときにはおすすめです。
【駆除方法2】殺虫剤
一般的な家庭用殺虫剤はムカデにも効果があります。
念のため殺虫剤の成分表内に記載されている「適用害虫」にムカデがあるか確認しておくと安心ですよ。
ムカデ用の殺虫剤もありますよ。アースガーデンの「ムカデ撃滅」は瞬時にムカデを凍らせて殺せます。
「ムカデ撃滅」は壁や窓際、ドア付近にスプレーしておくと、室内では約3ヵ月ムカデの侵入を防げます。
家の中で何度もムカデを見かけている場合におすすめですよ。
【駆除方法3】洗剤
お湯も殺虫剤もドライヤーもない場合、食器用洗剤やお風呂用洗剤をムカデに吹きかけてもムカデ駆除に有効です。
スプレータイプだとムカデに吹きかけやすく、的を外しにくいためおすすめです。
デメリットはムカデが死ぬまでに時間がかかることです。
ムカデが逃げないように容器に入れたり、トング等で抑えたりしながら吹きかけると安全に駆除できますよ。
【駆除方法4】業者に依頼
ムカデは飛んだり跳ねたりはしませんが、素早く動き回り、家具の隙間などに入り込みます。
いつ出てくるかもわかりませんし、咬まれてしまう心配もあります。
小さなお子さんがいる場合では、特にしっかりと駆除したいですよね。
そんな場合は無理せず、害虫駆除の業者への依頼をおすすめします。
プロであれば見つけたムカデだけでなく、隠れている他のムカデも見つけて駆除してもらえ安心ですよ。
ムカデを殺してはいけないはウソ!対策をしよう
ムカデを殺してはいけない理由と殺しても大丈夫であることや、駆除方法がわかりましたね。
ムカデを「殺してはいけないのはウソ」だとわかってても、なかなか駆除が怖いというあなたは、できたら遭遇したくないですよね。
ムカデと遭遇しないため、忌避剤をまくことや侵入経路を無くすなど5つの対策方法があります。
一度ムカデを見つけると、家の中なのにゆっくりできず、そわそわしてしまいますよね。
ムカデが家に入ってこないようにすることってできるの?
ムカデの家への侵入を防ぐ方法もありますよ♪もし、ムカデを「縁起がいいから殺してはいけない」と考える場合にも、家の中で遭遇しなければいいんです!
家の中でムカデと遭遇しないためにも対策をしていきましょう!
繁殖時期が5~7月、子が一人前になるのが9~10月のため、ムカデの活動が活発になる前の2~3月か7~8月にムカデ対策するのがおすすめなんです。
それでは、5つのムカデ対策について詳しく説明していきますね。
ムカデ対策して、家の中への侵入を防いでいきましょう♪
【ムカデ対策1】忌避剤をまく
害虫用忌避剤を家の周りに隙間なくまいておくだけで、ムカデやアリが家の中へ侵入するのを防げますよ♪
粉末タイプの忌避剤をまくときは、吸い込んだり目に入ったりしないように注意が必要です。
- マスク、メガネ、手袋をする
- 風邪が弱い火にまく
ペットを飼っている場合は、害がないか確認してから撒きましょうね。
【ムカデ対策2】侵入経路を無くす
ムカデが屋外から入ってくるため、侵入経路を無くしてしまえばいいんです!
窓や網戸、配管の隙間はテープでふさぐと簡単ですよ♪
マスキングテープだと跡も残りにくく、簡単に張り替えられるためおすすめです。
エアコン室外機の排水口にはネットなどをかぶせる方法もありますが、専用のキャップを付けると良いですよ♪
ホースにはめるだけなので、簡単にムカデやゴキブリの侵入を防げますよ。
我が家も排水口に取り付けて、害虫侵入を防いでいます!
【ムカデ対策3】エサを無くす
ムカデはエサを求めて、家の中へ侵入してきます。
侵入を防ぐためにも、エサを無くすことが大切です。
ムカデのエサになるゴキブリやクモといった虫を駆除したり、室内に食材を置いたままにしたりするのも避けましょう。
食材がムカデのエサになる可能性もあるため、なるべく密閉容器に入れ保存してくださいね。
【ムカデ対策4】掃除や換気
ムカデは暗く湿った場所を好みます。そのため換気や除湿をしましょう。
湿度の高い梅雨の時期は、除湿器があるといいですね。
また段ボールは湿気を吸収するため、ムカデの好む場所になります。
できるだけ早く不要な段ボールは処分しましょう。
【ムカデ対策5】家の周りの掃除
ムカデが生息している場所は、基本的に屋外です。
家の周りでムカデが好む環境があると、家にも侵入して来やすくなります。
そのため、家の周りもムカデが好む環境をなくす必要があります。
落ち葉や雑草などはできるだけ処分しましょう。
そして、コンクリート止めの裏や鉢植えの裏もムカデは好みます。定期的に掃除しましょう。
家の周りの掃除をして忌避剤をまけば、ムカデの侵入を少しでも無くせるでしょう♪
またムカデのエサである虫を少なくすることは、ムカデが家の周りで増えるのを防ぐのにつながりますので、この記事も参考にしてください。
まとめ
- ムカデを殺してはいけない理由は仲間を呼ぶウワサや益虫という考え、言い伝えの3つがある
- ムカデに仲間を呼ぶ能力はないが、暗くて狭い湿気が多い場所を好み、親子で行動し大量発生するため「殺すと仲間を呼ぶ」と言われるようになった
- ムカデはネズミやゴキブリを食べるため、昔は害虫を食べるムカデをありがたく思ったという理由から「益虫なので殺してはいけない」と言われていた
- 現代ではネズミやゴキブリの駆除をムカデに頼らなくてもできるため、「益虫」と考える必要はなく、駆除することを優先すべき
- ムカデは「縁起のよい虫」や「ご先祖様の使い」という言い伝えがある
- ムカデの駆除方法は熱湯、殺虫剤、洗剤、業者に依頼の4つがある
- ムカデ対策おすすめ時期は2~3月と7~8月
- ムカデ対策は忌避剤をまく、侵入経路を無くす、エサを無くす、掃除や換気、家の周りを掃除するの5つ
ムカデを殺してはいけないと言われる理由がわかり、これで安心して駆除ができますね。
ムカデ対策をして、遭遇しないかビクビクしたり、咬まれたりする心配とおさらばしましょう♪