
ネジを緩める方向って右回りと左回りどっちだっけ?
ネジは左回りに回すと緩むのが基本です。おもちゃの電池交換や家具を組み立てるとき、右と左どちらに回すのか迷ったことはありませんか?
または、ネジが固くて緩まないと困った経験はありませんか?
緩める方向を思い出せなくて、強引にドライバーでねじ込もうとすると、ネジ穴を傷つけて入らなくなることも。
そうなる前に対処法を知っておくことで未然に防げますよ。
この記事を読めば、ネジを緩める方向やコツがわかり、電池交換やDIYもスムーズにできます!
固いネジを緩めるコツはいくつかありますが、1番手軽なのは、輪ゴムを使う方法ですよ。
やり方は詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください♪
ネジを緩める方向は左回り!理由や覚え方も紹介♪

ネジを緩める方向は右回りと左回りどちらだったのか覚えていますか?基本的に、ネジを緩める方向は左回りです。

左回りということは反時計回りに回せば緩むのね!
ほとんどのネジは左回りで緩み、右回りで締まります。

このように日常生活でよく使われるものは「右ネジ」と言います。
左回りで緩むネジが多い理由
右ネジ(左回りで緩む)が多い理由は、右利きが多いからです。
世界人口の約9割が右利きです。そのためネジは、誰もが使いやすいような構造になっています!
右手で力を入れやすい右回りの動きがネジを締める方向になります。
緩める動作より締める動作のほうが力が必要ですよね。

左利きにはなんて不便な世の中なの…。
私は左利きなので、よくこういった場面に遭遇します(泣)。
使いづらいときもありますが、慣れてしまえばへっちゃらです!!左利きのあなたも元気を出してくださいね♪
ネジを緩める方向の覚え方
ネジを緩めようとするとき、どちらに回せばいいのか忘れてしまいますよね。
覚え方がいくつかありますので、あなたの覚えやすい言い回しや思い出し方を見つけてみてください♪
身近にある物もどちらに回せば緩むのか思い出してみると、左回りが多いのではないでしょうか。

そういえば、ペットボトルのフタも緩めるときは左回りだ!
ネジを緩めるのに右回りの例外がある!理由や見分け方

ネジは基本左回りで緩められます。しかしここで気をつけたいのは、例外もあるということ。
特別な理由があって緩めるときは右回りのネジがあるんです!!

え!!逆のネジもあるの?基本左回りに緩めるって覚えたばかりなのに…。
このような右回りに回すと緩むものを「逆ネジ」と言います。
逆ネジは、右に回すと緩み、左に回すと締まります。

それでは逆ネジの例を紹介し、右ネジとの見分け方を説明しますね。
逆ネジが使われる理由は?扇風機を例に解説!
逆ネジが使われる理由は、ネジが緩まないようにするためです。
私たちがよく見かける逆ネジの例は、扇風機です。

扇風機や換気扇など回転する物の固定のためにネジを使用する場合、この逆ネジが使われています。

なんで回転する物は逆ネジが使われているの?

左回りで緩む右ネジを使用していると固定しているネジが緩み、扇風機の羽根が取れる危険があるからなんじゃ。
扇風機の羽根が右回転すると、固定しているネジに対して左回転の力がかかります。
左回りで緩む右ネジを使用していると、固定しているネジが緩んで扇風機の羽根が取れてしまう可能性があるんです。
扇風機の羽根が外れないように逆ネジを使用することで、緩むのを防げるという訳なんです‼︎

ネジは物を固定するために使われます。扇風機の羽根を止めるなど回転する物に使われているネジは、緩み止めを目的として逆ネジが使われているんです。
逆ネジの見分け方
それでは、右ネジと逆ネジはどう見分けるのでしょうか?

ネジを縦から見たときに、ネジ巻きの方向が「右上がり」に見えたら右ネジ、「左上がり」に見えたら逆ネジじゃ。

ネジが埋め込んであってネジ巻きの方向がわからないときは、回転する物を固定しているかどうかで判断してみてください。
ほとんどのネジは、左回りで緩みます。しかし例外もあり、回転する物を固定しているネジは、右回りで緩む逆ネジであることを覚えておきましょう。

これでネジを緩める方向もばっちりわかったぞ♪
ネジを緩めるコツ!固くて回らないときの対処法を紹介


ネジが固くて緩まない!!緩める方法を教えて!
ネジ穴を傷つけてしまい回らなくて困っているあなたには必見の内容ですよ。

固いネジを緩めるコツをいくつか紹介するぞ♪
ネジ穴の状態ごとに場合分けして対処法を解説していきます。
【CASE1】ネジがなめそう(穴がつぶれそう)

ネジ穴がつぶれて回せない状態のことを「なめた」と言うんじゃ。
もしネジがなめそうと感じたら、無理して回そうするのはやめましょう。
強引に回そうとするとネジ穴がつぶれてしまう可能性がありますので、以下の方法を試してみましょう。
- 輪ゴムを使う
- 潤滑剤(じゅんかつざい)・オイルをつける
- ネジすべり止め液を使う
- 熱を加える
1番手軽に試せるのは、輪ゴムを使う方法です!それぞれの方法を詳しく解説していきますよ。
輪ゴムを使う
やり方は、輪ゴムをネジの頭にあて、上からドライバーを差し込んで回すだけです!

上記の写真のように太めの輪ゴムを使用することがポイントです♪
ネジ穴の傷が軽度であれば、これだけでネジが回ることも多いんです!
1番手軽にできるので、まずこちらの方法から試してみてはいかがですか?
潤滑剤(じゅんかつざい)・オイルをつける
有名な潤滑剤といえば「KURE CRC556」というスプレーです。ホームセンターやドラッグストアでも取り扱いがあり手に入りやすいですよ。
強い浸透力で金属表面に薄い膜をつくり、動きをよくするだけでなく、金属のサビも防いでくれます。
ニオイが気になる屋内で使う場合は、無香タイプがおすすめですよ♪

固いネジを緩めるためだけに使い切るのは難しいな。
CRC556は、ネジを緩めるためだけでなく、自転車やスポーツ用品などなどさまざまな場面で活躍してくれます。
ハサミの切れ味を良くしたり、旅行カバンのキャスターがスムーズに動くようにしたりとかゆい所に手が届く商品なんです!
CRC556が気になるあなたはチェックしてみてくださいね♪
ネジすべり止め液を使う
ネジすべり止め液なら、「ANEXネジすべり止め液No.40」を試してみましょう。
すべり止め液を使うことでネジが回りやすくなりますよ。
また固いネジを緩めるためのコツは、ドライバーを正しく使うこと。
すべり止め液をつけたら、ドライバーを押しつけるように回しましょう。

ここで、ドライバーを正しく使う3つのコツを紹介するぞ。
ドライバーを正しく使うコツがわかれば、もっと楽に作業ができるようになります!
それぞれのコツについて詳しく説明していきますね♪
<ネジ穴とドライバーのサイズを合わせる>
ネジ穴とドライバーのサイズが合っていないと、すべって外れないおそれがあります。
ネジ穴とドライバーのサイズは必ず合わせるようにしましょう。
<ドライバーの軸を押さえ、垂直に回す>
ドライバーを扱うときは、グリップをしっかり持ち、軸の部分に手を添えて回すのが基本です。
またネジに対しドライバーを垂直に立て、力が正しく入るようにしましょう。
無理に回そうと力を入れたままの状態では、軸がブレてしまい、ネジ穴を傷つけるおそれがあります。
しっかり軸を押さえて垂直に回すことが重要ですよ。
<ドライバーを回すときは押す力7、回す力3>
回す力が強すぎるとネジ穴がつぶれてしまいますので、押す力7、回す力3の力配分を意識して回してみましょう。
私も実際に試してみましたが、意識すると以前よりも楽に回せましたよ♪
熱を加える
ネジに熱を加えて回す方法もあります。金属は熱を加えることで膨張し、冷えると戻る性質があるんです。
その性質を利用し、ネジ穴を広げて外すやり方です。身近にあるアイロンを使った方法をご紹介します。
- ネジにアイロンを当てて加熱する
- 冷めたらドライバーを使って回す
アイロンで加熱するときは、ネジが埋め込まれている部分の素材を確認しましょう。
熱に強い素材でなければ溶ける、変形するといったおそれがあります。
熱に弱い素材の場合、この方法は避けましょう。
【CASE2】ネジ穴がつぶれてしまった
ネジ穴がつぶれてしまった場合は、「エンジニア ネジザウルスGT PZ-58」を使いましょう。

ネジ穴にドライバーがはまらない場合、ネジの頭をつかんで回せれば外せるぞ!
ネジザウルスは一見すると普通のペンチのようですが、ネジの頭をしっかりキャッチしてくれる優れ物!
ペンチのようにネジの頭を挟んだら、あとは回すだけで外れるので使い方も簡単です♪
つぶれたネジの頭に垂直になるようにネジザウルスをセットし、緩める方向に回転させるだけなんです。
ポイントは、ネジに対し垂直にネジザウルスを置くこと。
斜めにつかんでしまうとネジの頭がすべってしまいますので、角度に注意して使用しましょう。
【CASE3】ネジ穴に上手くかみ合わない
ネジ穴に上手くかみ合わない場合は、ネジの頭をたたいて新しくネジ穴を作りましょう。
「ANEXビスブレーカーワニドラ」を使えば簡単にネジ穴を作れます!
ワニドラは先端が刃になっていて、ハンマーでたたくことにより刃先をネジ穴に食い込ませます。
そうすることで新たなネジ穴ができ、ネジを緩められるんです!
持ち手の部分は力が入りやすいように、すべり止めがついていて、手にフィットする形状になっています。
「固くて緩まないネジを回すのは相当な力が必要なんじゃない?」と思っていた私でも、簡単に外せましたよ♪ワニドラが気になるあなたは試してみてください。
【CASE4】ネジ穴が完全につぶれてお手上げ

ここまでの方法を試したが、ネジ穴が完全につぶれてしまってどうにもならない…。
そんなときにおすすめしたいのは「ANEXなめたネジはずしビット」です!!
なめたネジはずしビットの先端の片側はドリルに、反対側は逆ネジになっています。
完全につぶれたネジ穴にドリルで穴を開け、反対側の逆ネジ部分で回せば、外せるという仕組みになっています。
こちらは、電動ドライバーが必要ですので、前もって用意しておきましょう。
ネジ穴の状況によってさまざまな対処法をご紹介しました。
固くて緩まないネジもコツさえ覚えておけば焦ることはありません!!
「ネジが固くて緩まない!」と困っているあなたのお役に立つことができたら嬉しいです♪
まとめ

- ネジを緩める方向は左回りで、「反時計回り」「容器や水筒のフタも左回りで緩む」と覚えておくと思い出しやすい
- ネジを緩める方向が右回りの「逆ネジ」の場合は、ネジが緩まないように使われ、扇風機の羽根など回転する物が例として挙げられる
- 固いネジを緩めるコツは、「ネジがなめそう」「ネジ穴がつぶれてしまった」「ネジ穴に上手くかみ合わない」など穴の状態ごとに分けられる
- ネジがなめそうな場合の対処法は、輪ゴムを使う、潤滑剤(じゅんかつざい)をつける、ネジすべり止め液を使う、熱を加えることである
- ネジ穴がつぶれてしまった場合、「ネジザウルス」を使って、ネジの頭をつかんで回せば緩められる
- ネジ穴に上手くかみ合わないとき、「ANEXビスブレーカーワニドラ」を使用し、ネジの頭をたたいてネジ穴を作れば緩められる
- ネジ穴が完全につぶれてお手上げな場合は、「ANEXなめたネジはずしビット」でドリルでネジ穴を作り、逆ネジ部分で回せば外せる
ネジを緩める方向がわからなくなったときのために、左回り(反時計回り)と覚えておくといいでしょう。
固いネジを外せなくて焦るあなたも大丈夫♪上記に紹介したいくつかのコツを知っておけば慌てず対処できますね。
おもちゃの電池交換もスムーズに、趣味のDIYも楽しくできますよ!