パイナップルを食べ始める時期は、離乳食後期(9~11ヶ月)が望ましいとされています。
しかし、あくまでも離乳食後期というのは目安です。
パイナップルは、繊維質があり赤ちゃんには少し食べにくい食品です。
パイナップルを食べ始める時期は、何歳からと決めつけず赤ちゃんの成長に合わせてあげるのが1番です。
この記事では、パイナップルの離乳食のあげ方や注意点、アレルギーについてお話していきます。
何歳からあげればいいのかと悩んでいるあなたも、読み終わる頃には、自信を持ってパイナップルをあげられるようになりますよ♪
- パイナップルの「生」と「缶詰」は何歳からあげるべきか
- パイナップルを初めて離乳食であげるときの注意点
- パイナップルにアレルギーはあるのか
- アレルギー症状が出たらどうすべきか
パイナップルは何歳から食べてOK?判断方法と注意点

諸説ありますが、パイナップルを食べ始めるなら離乳食後期(9~11ヶ月)が良いと言われています。
しかし一方では、もっと遅い時期の2歳頃からが好ましいという意見もあるようです。

どうしてそんなに時期がバラバラなの?何歳からあげるのが正しいのかな?

パイナップルを食べ始める時期は、赤ちゃんの発達に関係しているのよ♪だから、何歳からって決まりはないの!
そうなんです!赤ちゃんの発達スピードによって、パイナップルを食べ始める時期も変わってくるのです。
ですので、具体的に「何歳から」という決まりはありません。
ここからは、赤ちゃんの発達とパイナップルを食べ始める時期の判断ポイントを確認していきましょう♪
また、離乳食としてパイナップルをあげるときの注意点もお話しますね!
赤ちゃんにパイナップルをあげるときの判断ポイント
赤ちゃんにパイナップルをあげるときは、「赤ちゃんの歯が生えてきているか」がとても重要な判断ポイントになります。
パイナップルは、歯が生えていない赤ちゃんには下記のようなリスクがあります。
- 繊維質が多いため、歯茎だけで食べるのは難しい
- 間違って飲み込み、喉に詰まらせる可能性がある
- 「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が含まれているため、刺激が強い
赤ちゃんが自分で繊維を噛んで、誤飲するリスクが低くなってからあげるのが目安となってきます。
「ブロメライン」については、後で生のパイナップルをあげるときの注意点で詳しく説明しますね♪
赤ちゃんの歯の生え始めには、発達スピードにより個人差があります。
一般的に赤ちゃんの歯が生え始めるのは6~9ヶ月頃と言われており、遅い場合だと、1歳頃から生えてくる赤ちゃんもいますよ!
赤ちゃんの発達スピードにより、歯の生え始める時期にも差があるため、一概には「何歳から」と決まっていないのです。
赤ちゃんの発達スピードに合わせて、パイナップルをあげる時期の判断をしてあげてくださいね♪
パイナップルを離乳食であげるときのステップ
赤ちゃんに歯が生えてきていることが確認できれば、離乳食としてパイナップルをあげても大丈夫ですよ♪
ただし、離乳食であげる場合に注意してほしいことがあります。
パイナップルを離乳食であげるときのステップに沿って確認していきましょう♪
- ステップ1赤ちゃんの歯が生えてきているか
赤ちゃんの歯が生えていることの確認
- ステップ2パイナップルの果汁を少量あげる
まずは、果汁を子供用のスプーン1杯からあげる
- ステップ3パイナップルを加熱して少量あげる
加熱処理して、細かく刻むかすりおろし、子供用のスプーン1杯からあげる
- ステップ4少しずつ量を増やしていく
パイナップルに限らずですが、新しい食材をあげるときは、必ず赤ちゃんの体調の良い、平日の午前中にあげるようにしてくださいね。
万が一、赤ちゃんに何らかの症状が出た場合に、すぐ病院へ行けるようにしておきましょう♪
ステップ1.赤ちゃんの歯が生えてきているか
前述にもありますが、「赤ちゃんの歯が生えてきている」ことが、パイナップルをあげる上で1番重要なチェックポイントです。
赤ちゃんの発達にもよりますが、早ければ6ヶ月頃から歯が生えてくる赤ちゃんもいます。
ですが、パイナップルを食べ始められる時期としては、離乳食後期(9~11ヶ月)とされています。
たとえ、6ヶ月頃から歯が生えてきていたとしても、パイナップルをあげるのは早いので注意しましょう♪
ステップ2.パイナップルの果汁を少量あげる
パイナップルを絞った果汁であれば、繊維質もないので安心して飲ませられますよね!
果汁をあげるときは、白湯でのばして、子供用のスプーン1杯ずつあげるようにしてください。
あげた後は、少し様子を見るようにし、何も問題なければ少しずつ量を増やすと良いですよ♪
ステップ3.パイナップルを加熱して少量あげる
パイナップルの果汁をあげても大丈夫であれば、次は加熱して少量ずつあげましょう。
果肉には繊維質が多く含まれているため、赤ちゃんには噛み切りにくい食材です。
最初はすりおろしを少量、次に細かく刻んで少量、といったように少しずつあげるようにしてくださいね♪
パイナップルにはタンパク質分解酵素が多く含まれているため、最初は加熱したものをあげるのをおすすめします♪
ステップ4.少しずつ量を増やしていく
ステップ3までで赤ちゃんに何も問題なければ、少しずつ量を増やしていきましょう。
無理に増やす必要はないので、あなたの赤ちゃんの成長に合わせてあげるのが1番ですよ♪
離乳食でフルーツをあげたい場合は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
パイナップルの缶詰は何歳から?注意点とおすすめ♪


パイナップルの缶詰だったら早くからあげられるのかな?何歳からあげたらいいんだろう?
パイナップルは、缶詰であっても「何歳から」という決まりはなく、離乳食後期(9~11ヶ月)からあげるのが良いとされています。
パイナップルは加熱処理されていて、繊維質も減るので早くからあげても大丈夫だろうと思いますよね。

加熱処理されていても、パイナップルは赤ちゃんには注意が必要な食材よ!
「何歳から」と決まっていないので、判断が難しいですよね…。
ここからは、パイナップルの缶詰をあげるときの注意点やおすすめの缶詰をご紹介するので、参考にしてみてくださいね♪
パイナップルの缶詰をあげるときの注意点は3つ!
パイナップルの缶詰をあげるときの注意点は3つあり、必ず水で洗ってから調理するようにしましょう。
- 水で洗ってから調理をする
- 赤ちゃんが食べやすいように細かくすりおろすか刻む
- 缶詰のシロップは糖分が多すぎるのであげない
パイナップルの缶詰は甘くておいしいですよね♪
また、生のパイナップルと比べると柔らかく、赤ちゃんにも食べやすそうですよね。
しかし、缶詰は生よりも甘く、赤ちゃんには刺激が強すぎます。
缶詰のパイナップルをあげるときは、食べるサイズだけでなく、甘すぎないかということにも注意しましょう♪
【水で洗ってから調理をする】
缶詰のシロップは赤ちゃんには甘すぎるので、あげる前に水洗いするのをおすすめします。
缶詰のパイナップルはそのままだととても甘いですが、洗うことにより人工的な甘さがなくなり食べやすい甘さになりますよ♪
【食べやすいように細かくすりおろすかきざむ】
缶詰と言っても、パイナップルは注意が必要な食べ物に変わりはありません。
パイナップルの缶詰は加熱処理されていますが、繊維質は残っています。
赤ちゃんは、繊維質があると食べにくいので、できるだけ細かくきざむか、すりおろしてあげるようにしましょう♪
フードプロセッサーがあれば簡単に細かく刻めますよ!
【缶詰のシロップは糖分が多すぎるのであげない】
パイナップルの缶詰に入っているシロップは正直とても甘いです。
大人でも「甘すぎる」と感じ、飲むのを避けることがほとんどだと思います。
赤ちゃんも同じように、缶詰のシロップには糖分が多すぎるのであげないようにしましょう。
シロップにたくさん浸かっているパイナップルは、洗ってからあげるようにしてくださいね♪
おすすめのパイナップルの缶詰はジュース漬け♪
パイナップルの缶詰には、「シロップ漬け」と「ジュース漬け」の2種類があります。
赤ちゃんにおすすめの缶詰は、「ジュース漬け」のものです。
シロップ漬けは、赤ちゃんには甘さが強すぎるので、ジュース漬けのものをあげると良いですよ♪
パイナップルの生は何歳から?注意点やおすすめ♪

前述にもある通り、生のパイナップルは赤ちゃんの成長具合にもよりますが、離乳食後期(9~11ヶ月)からあげることができます。
この記事で一貫してお伝えしていますが、パイナップルを食べ始める時期は、生も缶詰も「何歳から」という具体的な決まりはないのです。

パイナップルを何歳からあげれば良いのか悩んでたけど、生も缶詰も同じなのね♪
ただ、生のパイナップルは注意してあげなければ、赤ちゃんが下痢になったり、口の中が荒れたりする可能性があります。
私もパイナップルを子供へあげたときに「口の中がかゆい」と言われ、対応に困った経験があります。
ここからは、生のパイナップルをあげる場合の注意点や選び方、おすすめの食べ方を紹介していきます。

生のパイナップルは「何歳から」という決まりはないけど、赤ちゃんの成長や体調を見ながらあげるといいわよ♪
生のパイナップルをあげるときの注意点
生のパイナップルをあげるときの注意点は2つあります。
- 口の中が荒れたり、かゆみが出たりする可能性がある
- パイナップルを丸ごと切るときは、真ん中の「芯」を取ること
生のパイナップルには、「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が含まれているので、できれば加熱処理をしてからあげましょう。
【口の中が荒れたり、かゆみが出たりする】
生のパイナップルには、「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が多く含まれています。
あなたは、中華料理店の酢豚などにパイナップルが入っているのを見かけたことはありませんか?
これは、生のパイナップルに含まれる「ブロメライン」に、お肉の組織を分解し、柔らかくする働きがあるためです。
しかし、ブロメラインはタンパク質に作用するので、食べた後そのままにしておくと、口の中や周りが荒れることがあります。
食べた後は、赤ちゃんの口周りや手を濡らしたガーゼハンカチで拭いてあげましょう♪
また、口の中が荒れた場合は、洗い流すという意味で白湯かミルクを飲ませてあげると良いですよ!
ブロメラインは、加熱処理によって効果が減少するので、加熱してからあげるのをおすすめします。
【パイナップルを丸ごと切るときは芯を取る】
スーパーなどで売られている丸ごとのパイナップルには、真ん中に硬い「芯」があります。
この芯は、赤ちゃんは食べられないので、最初に取り除いてからあげるようにしましょう♪
食べやすい部分だけを切って、細かくきざむかすりおろしてあげてくださいね。
また、丸ごとのパイナップルを切るのが面倒な場合は、カットフルーツがおすすめですよ♪
パイナップルのおすすめの食べ方をご紹介♪
パイナップルのおすすめの食べ方として、1番合うのはヨーグルトや豆乳などの乳製品です。
パイナップルと合うおすすめの食品を2つご紹介します。
パイナップルはそのままで食べてももちろんおいしいですが、他の食品と合わせると、より食べやすくなりますよ♪
ただし、「牛乳」には要注意です!牛乳とパイナップルはあまり相性が良くありません。
牛乳とパイナップルを合わせて食べると、下痢や腹痛を起こす可能性があるので、控えるようにしましょう。
【ヨーグルト】
パイナップルと一緒に食べさせる食品なら、まずは「ヨーグルト」が浮かびますよね♪
パイナップルに含まれているブロメラインの働きを和らげてくれるのでおすすめです。
ヨーグルトに混ぜると刺激が軽減されるので、赤ちゃんでも食べやすくなりますよ♪
ヨーグルトは無糖のプレーンなものを選ぶようにしましょう。
【豚肉】
パイナップルには、タンパク質分解酵素であるブロメラインが含まれていて、お肉を柔らかくする働きがあります。
特に、豚肉との相性がバッチリです!酢豚にパイナップルが入っていることに納得ですね♪
酢豚を離乳食であげるのはまだ早いので、あげるときは薄味にしたり、煮たりすると食べさせられますよ。
パイナップルはアレルギーが出るの?


パイナップルってアレルギーが出るのかな?アレルギーが出るのは怖いな…。
結論から言いますと、消費者庁から発表されている資料によると、パイナップルはアレルギー物質を含む「特定原材料等」に指定されていません。
しかし、絶対に大丈夫というわけではなく、アレルギーのような症状が出ることがあります。
パイナップルを食べた直後に、口の周辺や舌、唇が赤く腫れる場合があります。
この症状は「口腔アレルギー症候群」と呼ばれています。
- 新しい食物アレルギーで、幼児・学童・成人に認められている
- 特に成人女性に多く、原因抗原としては、果物(キウイ・メロン・モモ・パイナップル・リンゴなど)あるいは野菜
- 口腔内だけの症状がほとんどだが、まれにショック症状を引き起こすこともある
お子さんにもよりますが、まれに「嘔吐や下痢、全身にじんましんが出る、呼吸困難」のような重症なケースも報告されています。
食後1時間程度は、赤ちゃんの口周りやお腹の調子、機嫌に変化がないかを気にするようにしましょう。
ここからは万が一、アレルギー症状が出た場合の対応方法や軽減させる方法、おいしいパイナップルの選び方をお教えします。
アレルギーを怖がらず、安心してパイナップルをあげられるようになりますよ♪
アレルギー症状が出たらどうしたらいいの?
パイナップルをあげた後にアレルギー症状が出た場合、すぐに病院へ駆け込みましょう。
赤ちゃんに初めての食品をあげるときは、「平日の午前中」にするのが良いですね♪
平日の午前中であれば、万が一、アレルギー症状が出てもすぐに病院へ行けます!

パイナップルに限らず、どんな食品をあげるときも必ず「平日の午前中」にあげてね♪
アレルギー症状を軽減させる方法は加熱にあり!
前述にもありますが、アレルギーの原因となるタンパク質分解酵素の「ブロメライン」は加熱により減少させることが期待できます。
初めてパイナップルをあげる場合は、まず、果汁をあげて体調が大丈夫なことを確認します。
その後でパイナップルの果肉をあげるときは、必ず加熱をし、子供用のスプーン1杯からあげるのが良いでしょう♪
加熱をしていた場合でも、赤ちゃんの体調に変化がないかしっかり様子を見てくださいね。
おいしいパイナップルを選んでアレルギーを回避♪
- パイナップルを丸ごと買うときは、熟しているサインである黄色い皮のものを選ぶ
- ずっしりと重いものを選ぶ
- 形が下膨れでふっくらしているものを選ぶ

この間パイナップルを食べたときにヒリヒリしたんだけど、どうしてかな?
このようにパイナップルを食べて、「痛い」や「ヒリヒリする」といった症状が出たことはありませんか?

それはね、熟していないパイナップルに含まれている「シュウ酸カルシウムの針状結晶」が原因よ!
パイナップルには、目では確認できないくらいのとても小さなシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれています。
このシュウ酸カルシウム針状結晶は、パイナップルが、熟す前に害虫や動物に食べられるのを防ぐために含まれていると言われています。
つまり、よく熟していないパイナップルほど、このシュウ酸カルシウムが多くふくまれているということになるのです!
パイナップルは、収穫後にさらに熟すということはありません。
基本的に熟した時期に収穫が行われますが、できるなら熟しているおいしいパイナップルを選びたいですよね♪
おいしいパイナップルを選ぶポイントをチェックして、お子さんにもおいしいものを選んであげられると良いですね!
まとめ

- パイナップルを食べ始める時期は、生も缶詰も離乳食後期(9~11ヶ月)が望ましいが、何歳からと決めつけず赤ちゃんの成長に合わせると良い
- パイナップルを初めてあげるときは、何歳からよりも「赤ちゃんの歯が生えてきているか」がとても重要な判断ポイントになる
- パイナップルをあげるときは、果汁から少量ずつあげ、缶詰の場合は必ず水で洗い、甘いシロップを流してから細かく刻むかすりおろして食べさせると良い
- 缶詰のシロップは糖分が多すぎるので、ジュース漬けのものを選ぶのがおすすめ
- 生のパイナップルをあげるときは、「ブロメライン」というタンパク質分解酵素が含まれているので、加熱処理してからあげるのがおすすめ
- パイナップルのおすすめの食べ方として、1番合うのはヨーグルトや豆乳などの乳製品で、合わせると赤ちゃんにも食べやすくなる
- パイナップルは「特定原材料等」に指定されていないが、赤ちゃんに初めて食べさせるときは、平日の午前中にし、アレルギー症状が出た場合はすぐに病院へ行くこと
- おいしい熟したパイナップルを選ぶポイントは、黄色い皮のものを選ぶや、ずっしりと重いものを選ぶなどがある
パイナップルを初めてあげるときは、「何歳から」と決めつけず、赤ちゃんの成長スピードに合わせてあげるようにしましょう♪
甘くておいしいパイナップルを選んで、安心してあなたも赤ちゃんも食べられると良いですね!