冷房装置のひとつに冷風扇(れいふうせん)というものがあります。

冷風機は知っているけど、冷風扇はあんまり聞いたこと無いなぁ…。
エアコンと違い設置工事も必要なく、冷風機よりもひんやり涼しい風を吹かせてくれるのが「冷風扇」です。
実は、冷風扇はおすすめしないという口コミが多いんです。
おすすめしない理由は、冷風扇が水を使って冷たい風を出すという仕組みだからです。
給水タンク周りのお手入れや、湿度が上がることで部屋のカビ発生などが問題視されるため、おすすめしないという声が多く見られました。
しかし優しい涼しさの風が出たり、電気代が抑えられたりとおすすめ出来る所もたくさんあります。
この記事では冷風扇をおすすめしない理由や仕組み、口コミと人気の機種についてもお話していきます♪
冷風扇をおすすめしないのはなぜ?仕組みにワケあり!

結論から言うと、冷風扇はおすすめしないと言う声が多いのです。
それは冷風扇が冷たい風を出す時の仕組みに理由があります。そもそも冷風扇はどのような家電なのでしょうか?
冷風扇とは簡単に言うと、扇風機よりも冷たい風を放出する冷房装置のことを指します。
扇風機と決定的に違うのは、水を利用した冷房装置であるという点です。

冷たい風を出すのに水を使うってどういうこと??

扇風機より涼しいのに、おすすめしないのは何で?
冷風扇は水の気化熱(きかねつ)を利用して冷たい風を送ります。
と言っても、ピンと来ませんよね?例えば濡らしたタオルを吊るし、そのタオルに扇風機の風を送ると風が冷たく感じます。
原理は同じで、冷風扇は給水タンクに入れた水がフィルターに浸透し、そのフィルターに送風し冷たい風を出します。
気化熱(きかねつ):液体の物質が蒸発して、気体になる時に周囲から吸収する熱のこと
給水するという点では、加湿器と似ていますね。つまり、加湿器の風を浴びて涼んでいるようなものなんです。
この仕組みこそが冷風扇をおすすめしない大きな理由と言えます。
冷風扇をおすすめしない理由は5つ
では実際に冷風扇をおすすめしない理由を見ていきましょう。
- 水の補給や給水タンク周りのお手入れが面倒
- 部屋のカビ対策が必要
- 全然冷えない、扇風機とあまり変わらない
- 音がうるさい
- エアコンと性能が違う
水の補給やお手入れが面倒
加湿器と同じような仕組みであることから、定期的な水の補給が必要です。
冷風扇のサイズによって給水タンクのサイズに差が出ますが、卓上用冷風扇など、小さいものほどこまめに水を補充しなければなりません。
また、給水タンクなどにカビが発生しないように、お手入れすることが面倒なんです。
冷風扇のタンク内やフィルターは温かくて湿度が高いので、カビが発生しやすいです。
冷風扇を使うのは夏など気温が比較的高い時期に使いますので注意しましょう。
少しでもお掃除の手間を省くためにも、簡単にまるごと洗える冷風扇を選ぶのがおすすめです♪
部屋のカビ対策が必要
冷風扇を使うと部屋の湿度が上がります。高温多湿であるほど、カビは発生しやすくなるので部屋の寝具などは気を付けましょう。
また、冷風扇を使うと水蒸気で湿度が上がるため、梅雨のシーズンでは使えません。
換気しながら使うと部屋に湿気がこもらなくて良いですね♪
全然冷えないため扇風機と変わらない
気化熱(きかねつ)を利用して冷たい風を出す訳ですが、副産物で湿度も上がります。
部屋の温度は下がっても、湿度が上がれば涼感が全く感じられません。
同じ気温でも湿度が上がれば、不快指数(蒸し暑さを表す指数)も上がります。不快指数の表を見てみましょう。
不快指数 | 体感 |
~55 | 寒い |
55~60 | 肌寒い |
60~65 | 何も感じない |
65~70 | 快い |
70~75 | 暑くない |
75~80 | やや暑い |
80~85 | 暑くて汗が出る |
85~ | 暑くてたまらない |
同じ気温30度でも【湿度50%なら不快指数は78.3】で、【湿度80%なら82.9】です。
冷風扇を使うと湿度が上がってしまうので、扇風機の方が涼しく感じるのかもしれません。
部屋の環境も左右するので、必ずしも扇風機の方が涼しいとは断定できないんです。
冷風扇は給水タンクに使える保冷剤が付属されていたり、氷を入れて使えたりする商品が増えているので換気しながら使えば快適に過ごせそうですね。
音がうるさい
これは選んだ機種によって口コミは様々です。また、作動音の大きさに対しての個人の感じ方は違います。
冷風扇は近くにいないと涼しい風を感じられないので、就寝時に冷風扇に近づいて寝る場合があります。
そのため、冷風扇のモーター音を近くで聞くことになり、涼しいけれどうるさくて寝られないという結果になることも…。
心配でしたらお店に出かけて直接商品見たり、店員さんに騒音レベルについて質問したりしてから購入すると失敗は減らせそうです。
エアコンと性能が違う
エアコンの代わりに冷風扇を設置したいと考えることが多いですが、エアコンと冷風扇は性能が違います。
エアコンの場合は、部屋の温度と湿度の両方を下げるため、カラッと快適に過ごすことができますが、冷風扇はそうではありません。
冷風扇は使用するときに湿度が上がってしまうところが、エアコンとの大きな違いの一つです。
扇風機や冷風機との違いと特徴を解説
冷風扇で検索していると出てくる、2つの冷房装置。それは、扇風機と冷風機です。
扇風機はお店でも良く見かける、風を発生させる家電ですね。冷たい風を出すことは出来ません。では、冷風機とはどんなものなのでしょうか?

冷風扇と名前が似てるし、同じものじゃないの?
冷風機は簡単に言うとスポットクーラーです。エアコンのように冷たい風を発生させることが出来ますが、涼しさはエアコンには劣ります。
冷風扇とは違い、冷風機には除湿機能がついているので、より涼しくクーラーの代わりにも使える家電です。
ですが冷風機は冷風扇よりも価格が高いため、一般家庭ではあまり普及していません。
また、冷風機は室外機の代わりとなるファンが本体と一体化していて、作動音が大きいものが多いです。音が気になる場合は不向きです。
冷風機は冷風扇と名前がとても似ているため、冷風扇の商品ページに載っていることもあります。間違えてポチッと購入しないように気を付けましょう。
扇風機:風を発生させる装置
冷風扇:水を利用した扇風機
冷風機:エアコンのように冷たい風を発生させることが出来る
冷房装置はエアコン一択!設置出来ない部屋はどうする?
主に冷風扇についてお話してきましたが、これらの冷房装置はエアコンの代わりになるのでしょうか?
結論から言えば、エアコンの代わりに使うのは少し難しいでしょう。
エアコンは温度の調整も簡単ですし、湿度が高い時は除湿も出来ます。
ただ、エアコンは価格が高価なものも多いですし、室外機を設置する場所が無いと設置出来ません。

エアコンが付けられない部屋はどうしよう…。
エアコンが付けられない部屋なら冷風扇よりも冷たい風が出る冷風機の方がおすすめです。
作動音が大きいのは気になりそうですが、使いたい部屋に移動出来るのは便利ですね。
冷風扇をおすすめする口コミは冷えすぎなくて良い♪

冷風扇をおすすめしないという話をしてきましたが、良い所ももちろんあります♪高評価の口コミについてまとめてみました。

エアコンは快適なんだけど、冷えすぎるのよね…。
特に女性やお年寄りに多い意見が「エアコンは冷えすぎる」ということ。
私は暑がりですが冷え性です。なかなかちょうど良い温度にならず、ひざ掛けを使うこともしばしば。そんな場合におすすめなのが冷風扇です。
冷風扇は、扇風機よりも涼しくエアコンより優しい風が出ることが特徴です。

涼しい風が気持ちいい♪

エアコンより優しい風がちょうど良い。
冷えに敏感な女性やお年寄りにも好評な口コミが多いようですよ♪
また急激な温度変化に弱いペット用にもおすすめで、使っているケースも意外と多いみたいです。

快適だよ!ありがとう。
また、冷風扇は電気代が安く非常にエコな家電なんです。移動も簡単なので、エアコンのように使用場所が限定されません。
卓上の冷風扇もあるので、デスクワークをするのにも重宝しそうですね♪
冷風扇を使う時は湿度が問題視されやすいです。
30度以上の部屋では効果が少ないことと、湿度が上がらないように窓を開けて換気しながら使うことに注意すれば快適に使えそうですね♪
冷風扇は悪い口コミばかりではありません。少し気を付ければ快適に使えるので、冷房装置に何を求めるのか考えてから購入しましょう。
熱中症予防にも、無理はせず適切な冷房装置を使いたいですね♪
おすすめの冷風扇♪本当に涼しい人気機種3選!

ここまで、冷風扇のおすすめ出来ない所と良い所をお話してきました。

どうせ使うなら、やっぱり涼しい機種にしたい!
冷風扇は安いものだと3,000円くらいから、高価なものは10,000円を超えるものもあります。
これからおすすめの涼しい冷風扇を3つご紹介しますね♪
UV除菌機能付き冷風扇 XR-IFU02
ちょうど良い価格で5.5リットルの大容量。保冷剤も2個付属しています。
1番気になる給水タンクはUVライト除菌をしてくれるところが良いですね♪お手入れしやすいところもおすすめです。風量は3段階調整が出来ます。
アイリスオーヤマ 冷風扇 CTF01D
安心のアイリスオーヤマの製品。少しお高めですが、5.5リットルの大容量。
こちらも保冷剤2個付属で、風量は4段階に調整出来ます。
冷風扇風機 NEXTFAN 2022
最後は卓上タイプの冷風扇です。UVライトと銀イオンのダブル除菌も嬉しいポイント♪
USBケーブルもコンセントも使えて便利です。保冷剤は付属していませんが、フィルターを水で濡らしビニールに入れて凍らせれば、涼しい風が出ます。
アロマオイルも使えるので、ディフューザーの代わりにもなります。

冷風扇って氷を入れて使えるんだね!UVライトで除菌出来るなら安心♪
調べていて分かったのですが、給水タンクには水だけでなく氷を入れて使える製品がほとんどでした。水だと涼しさを不安視する声もありましたが、氷も入れたら涼しく使えそうです。
また給水タンク周りのカビも気になる所でしたが、UVライトや銀イオンで除菌出来るものも出ていたので、安心ですね。
卓上タイプはモバイルバッテリーに繋げば、持ち運び可能なのでアウトドアにも活躍しそうですよ♪
まとめ

- 冷風扇は水と風を利用して涼む仕組みになっているため、水回りのお手入れが面倒で湿度が高くなり部屋のカビの原因になりかねないのでおすすめしない
- 冷風機は他にも冷えにくく扇風機とあまり変わらない、音がうるさいなどのデメリットもある
- 冷風扇を使うと、湿度が上がるため換気して使うと良い
- 冷房装置ではエアコンが温度調節しやすいが、冷たすぎる風が苦手なら冷風扇の風は優しい涼しさでおすすめ
- エアコンが設置出来ない部屋で涼しさを優先するなら、冷風扇より冷風機の方がおすすめ
- 冷風扇は除菌可能な機種が増えてきているので、給水タンク周りのカビなどのデメリットがカバー出来る
- 冷風扇は水を入れて涼しい風を出す家電だが、氷が入れられたり、保冷剤が付属している機種もあるので従来よりも快適に使えるものが多い
- 卓上タイプの冷風扇はモバイルバッテリーが使えるものもあるので、デスクワーク以外にアウトドアなどにも活用出来る
一見、検索するとおすすめしない口コミが多かった冷風扇。
実はエコだったり、優しい風が出たりとメリットもたくさんあります。
ぜひ、あなたにあった冷風扇を探してみてくださいね♪