離乳食で生のシャインマスカットは、いつから食べさせていいの?
高価なシャインマスカット、デパートの果物専門店やスーパーでは、ほんのり甘〜い香りで口の中で唾液を飲み込む…なんて事もあるのではないでしょうか。
離乳食に関して私が行なっていること
飲み込む力がついてきた離乳食中期に生ではなく加熱して与えましょう。
私の4歳と2歳の子供もシャインマスカットが大好きです!
今でこそ2人とも皮ごと生でむしゃむしゃ食べていますが、はじめての子育ての時は色々悩みました。
加熱するべき?アレルギーの心配はある?
皮つきのままはいつから食べさせていいんだろうか?
本来、皮ごと食べられるシャインマスカット。皮付きのままは1歳半以降を目安にします。
安全においしくシャインマスカットを食べられるように役立つ情報をまとめたので参考にしてみてくださいね。
シャインマスカットの離乳食はいつから生でOK?
シャインマスカットは皮ごと生で食べることができるので手軽で簡単なおやつですが、赤ちゃんの場合は違うんです。
離乳食をはじめたばかりの赤ちゃんは抵抗力が弱いです。
皮のまま生でシャインマスカットを食べると流し切れていない細菌やウイルスによって体調を崩してしまう可能性があります。
そのため、皮つき生のシャインマスカットは1歳半以降から与えるようにしましょう♪
それに、シャインマスカットの皮でも赤ちゃんにとっては硬く噛み切れないものです。
誤嚥する危険もあります。トマトやぶどうを丸ごと与えて誤嚥で亡くなるなんて事故も聞きますよね。
そんな悲しい事故に遭わないようにこの記事を読んで、しっかり離乳食の知識をつけていきましょう!
我が家では毎年、長野県長野県須坂市に寄付して、大粒のシャインマスカットを堪能しています。
1歳6ヶ月の娘のシャインマスカットデビューも黒岩果樹園さんのシャインマスカットなんです。
美味しい、美味しいと何度もおかわりを要求されるくらい甘くてジューシーです。
シャインマスカットを離乳食であげる際の注意点
シャインマスカットを離乳食期の赤ちゃんにあげる際は、以下の2点に注意しましょう。
初めての赤ちゃんはアレルギーに注意!
どんな食材でもアレルギーを引き起こす危険性があります。特に果物は酵素が多く含まれているので、要注意です。
初めて食べさせるときは、ほかの食材とは混ぜずに、加熱したものを耳かき1杯程度から食べさせてあげましょう。
アレルギーかもと思ったら、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。
初めての食材を与えるときは、平日の午前中にしましょう。何かあったらすぐに病院に連れていけますね。
のどに詰まらせないように注意!
先ほどからも注意しているようにシャインマスカットと誤嚥は切っても切れない関係です。
どんなに注意をしていても不測の自体が起きてしまうのが子育ての常です。
下記に東京都が出している誤飲事故防止のガイドラインを載せましたので、頭に入れておきましょう!
ここからは、誤嚥事故が起こった際の対処法を紹介します。
- 背部即打法
- 乳児をうつぶせにし、その腹側に腕を通す
- 指で乳児の下あごを支えて軽く突き出し、上半身がやや低くなるような姿勢にする
※小児は、後方から片手をわきの下に入れ、胸と下あご部分を支えて突き出し、あごをそらせます。
背中の中心を迅 速に手の付け根 で4、5回たたきます。
- 胸部突き上げ法(乳児)
- 両乳頭を結ぶ線と胸骨が交差する部分より少し足側の部分を2本の指で圧迫する
- 胸の厚さの3分の1程度が沈むまで押し4、5回圧迫する
- 腹部突き上げ法(1歳以上)
※反応のない人、乳児、妊婦には行わないこと。
- 背中側からへそとみぞおちの中間部分へ両腕をまわす
- 片方の手で握りこぶしを作り、もう片方の手でその握りこぶしを握る
- 体を密着させて、 こぶしを斜め上に向かって一気に引き上げる
もし、誤嚥してしまった時の応急処置を覚えておけば、助かる可能性が上がるので、なんとなくでも頭に入れておきましょう。
シャインマスカットを離乳食に使う方法を時期別に解説
それでは、離乳食の時期別にシャインマスカットの与え方を紹介します。
時期別に加熱した方がいいのか、いつから生で与えても大丈夫なのかを知ることができます。
何度もいいますが、シャインマスカットなどの粒はツルっとしていて飲み込みやすいのでのどに詰まる危険があります。
また、歯が生えていない赤ちゃんは噛んで細かくすることができないので、離乳食の時期別に刻む大きさにも注意が必要です。
シャインマスカットは離乳食のに慣れてきて飲み込む力がついてきた中期(7~8か月)ごろからチャレンジするのをおススメします。
初期にどうしても与えたい場合は水で薄めた果汁からスタートしましょう♪
離乳食の時期別に粒の形状や大きさをまとめてみました。以下を参考にしてみてください。
離乳食の時期 | 大きさ・形状 | 加熱の有無 |
初期(ゴックン期)5~6カ月頃 | ・果汁を薄めたものを少量 | 加熱したほうがいい |
中期(モグモグ期)7~8カ月頃 | ・下でつぶせるくらいのかたさのピューレやジャム | 加熱したほうがいい |
後期(カミカミ期)9~11カ月頃 | ・少し粒が残るくらいに小さく刻んだもの | 加熱したほうがいい |
完了期(パクパク期)1歳~1歳半頃 | ・食べやすい大きさに切る(皮はむく) | 生でOK(様子をみながら) |
シャインマスカットを離乳食中期で使う時は加熱しよう
離乳食にシャインマスカットを使う時は、1歳ごろまでは加熱して与えてあげましょう。
加熱することで殺菌されるので、食中毒のリスクが低くなります。
加熱するとシャインマスカットの食感が柔らかくなり、食べやすくなるというメリットもあります。
調理器具や調理する人の手によって汚染される可能性があるので、加熱するのはなるべく最後の工程でするのがより安全です。
また、加熱することでアレルギーのリスクも低くなります。
絶対にアレルギーがでないという保証はないので、初めは前述したとおり少量からチャレンジしてください。離乳食の鉄則です!
離乳食を作るとき毎回加熱をするのは面倒ですが、赤ちゃんの安全のために頑張りましょう。
皮つき生で食べられるのは1歳半頃から
発達のスピードは個人差はあると思いますが、1歳半を過ぎたころからはどの子も皮つきの生のシャインマスカットを食べても問題ないです。
様子をみながらどんどんチャレンジして、調理の手間を省いていきましょう♪
皮が苦手な子は自分で剥こうとするかもしれません。
ここは、手指の発達の訓練にもなって一石二鳥です。どんどん自分でやれることを増やしていっておくといいですよ。
私の場合、長男の時は何でもかんでもやってあげてしまっていたので4歳になった今でも人に頼ってばかりの甘えん坊になってしまいました。
かなしいかな、みかんの皮もひとりでむけません。
逆に次男は放置しっぱなしだったので、2歳なのに4歳の兄よりなんでも自分でできているのです。子育てのコツは適度な手抜きです!
ただし、誤嚥しないように大きさの注意は絶対に必要ですのでそこは手抜きをしないようにお願いしますね。
シャインマスカットの離乳食の下ごしらえと調理法
離乳食でシャインマスカットを使う際の下ごしらえ方法について、皮のむき方から調理方法まで説明します。
電子レンジで簡単にできる調理方法と、シャインマスカットの色がきれいに保てる皮ごとボイルする調理方法の2つの調理方法があります。
食べない分は小分けして冷凍ストックもできるのでぜひ試してみてください。
きれいに皮を剥く方法は湯むきがベスト♪
離乳食として赤ちゃんにシャインマスカットをあげる際の下ごしらえは、皮と種を取り除くのが基本。
離乳食用の下ごしらえは手間がかかりますが、丁寧に行いところですよね。
簡単きれいにシャインマスカットの皮を剥くには湯むきが一番です♪
- 鍋にたっぷりの水を沸騰させる
- 軸からはずした粒のシャインマスカットをザルごと熱湯の中に10秒いれる
- 氷水にとってさっと冷やす(冷やすと実が引き締まって剥きやすくなります。)
- 実の中心まで包丁をいれ、優しく開いて爪楊枝等を使って種を取り出す
離乳食の下ごしらえでは、食べきる分だけを湯むきしてくださいね。
電子レンジで簡単ピューレの作り方
- シャインマスカットを5粒ほど用意する
- 皮を剝き、噛まずに飲み込める大きさに刻む
- 電子レンジで600W2分加熱する(量によって時間が変わるので様子を見ながら)
- 熱を冷まして完成
離乳食では裏ごし器などをつかって裏ごしするとピューレ状になって食べやすくなります。
色が鮮やか皮ごとボイルの刻み調理法
- シャインマスカットを一粒ずつ房から取り外す
- シャインマスカットを洗う
- 沸騰させたお湯に洗った皮のついたままのシャインマスカットを入れ、再沸騰させる
- 再沸騰したらマスカットを氷水にあげ、冷やし皮を剥く(湯剥きの要領でおしりから剥くときれいにペロッと剥けます。)
- 噛まずに飲み込める大きさに刻むと完成
皮ごとボイルすると表面が酸化せずにシャインマスカットのきれいな色を保ったまま調理ができます。
1歳の誕生日が夏なら、ぜひこの調理方法で調理したシャインマスカットを使ってケーキを作るのをおススメします!
この調理方法は加熱の後に刻む行程がありますので、衛生作業に注意して行ってください。
調理器具や、手指の消毒が不十分の場合、免疫力の弱い赤ちゃんはおなかを壊したり体調が悪くなる場合があります。
この2つの調理方法さえ知っていれば、ゼリーにしたり、ジャムを作ったり、蒸しパンに入れたりどんな料理にも派生させることができるのでマスターしておきましょう。
シャインマスカットの離乳食は冷凍保存OK!冷蔵も紹介
赤ちゃんの離乳食で食べる量はほんの少し。たくさん作っても余ってしまうことがありますよね?
離乳食の保存方法をマスターして、シャインマスカットをおいしく長持ちさせて楽しみましょう。
<冷凍保存の方法>
フルーツはそこまで食べないけど、全部加熱して保存するのはもったいないという場合は、生のまま冷凍するのがおススメです。
1か月ほどおいしさを保って保存できます。
生で冷凍する時は、皮ごと1粒ずつ分けてチャック付きの袋に重ならないように入れて保存します。
※房から取り外すときは面倒ですが、ハサミで枝を2~3ミリ残して切ると鮮度が保てます。
生のシャインマスカットは皮をむいてから冷凍すると色が悪くなるので、皮を剥かずに冷凍するのがポイントです。
離乳食の調理をする時は、粒のおしり部分に流水を当てて爪で切れ目を入れると、面白いようにつるんと皮が剥けます。
皮を剥いたシャインマスカットは10分程常温に置くとシャーベット状になって、生で食べる時とはまた違った触感が楽しめます。
赤ちゃんに与えるときは誤嚥防止のため、必ず半分以下の大きさに切ってあげましょう。
<冷蔵保存の方法>
家族みんながシャインマスカット大好き、あればすぐに食べちゃうよ!ということなら、冷蔵保存がおススメです。
離乳食で余ることがなさそうなら、この方法で1週間程おいしさを保って保存できます。
冷蔵保存の時は「洗わない」ということが最重要ポイントです。
洗わずに、房から一粒ずつばらしてキッチンペーパーを敷いたタッパーなどに重ならないように並べ入れます。
その上からまたキッチンペーパーをして乾燥しないように覆い保存します。
1粒ずつばらすのは面倒という場合は、ある程度小分けにして同じようにキッチンペーパーでくるみ保存します。
重みで下の方にあるシャインマスカットが痛むのを防げますし、枝に水分を取られずみずみずしさを保てます。
まとめ
- シャインマスカットを皮つきのまま生で食べられるのは1歳半ごろから
- 離乳食のシャインマスカットは誤嚥とアレルギーに注意
- 離乳食初期では薄めた果汁を、中期以降1歳までは生ではなく加熱して与える
- 離乳食でシャインマスカットの下ごしらえは皮と種を取り除くのが基本
- 電子レンジとボイルの調理法だと、簡単できれいな色を保てる
- 冷凍保存するときは生のまま皮を剥かずに1粒ずつ冷凍する
- 冷蔵保存の時は「洗わない」ということがポイント
シャインマスカットをもらったり買う機会がありましたら、ぜひ赤ちゃんにおいしく安全に食べさせてあげてくださいね。
ちなみに、離乳食期は栄養よりも食べるトレーニングをさせることが目的です。
いろんな味や触感を覚えていってほしい時期です。
甘さが強くておいしいシャインマスカットを気に入って、他のお野菜などを食べなくなってしまうかもしれません。
なので、特別な日やご褒美などとして、1~2粒の量を味を薄めて食べさせるのがベストかもしれませんね。