洗濯するときに服が縮んでしまった、なんてこともありませんか?
私自身、ズボラな性格なので洗濯機や乾燥機で服を縮ませてしまったことがよくあります。(笑)
今から紹介する方法を知らないと、お気に入りの服がもう着れない、なんてことになりかねません。
縮んだ服を着るのは嫌だし、かと言って毎回クリーニングに出すのも大変ですよね。
実は、普段使っているようなトリートメントまたはコンディショナー、柔軟剤、スチームアイロンを使った方法で縮んだ服を元に戻すことができるんです!

洗濯で縮んだ服を戻したいけれど、クリーニングにもっていくのは面倒だし時間がない!
忙しいあなたでも手軽にできる縮んだ服を元に戻す方法を素材別に紹介します!
縮んだ服を元に戻す方法♪ウールにはトリートメント

縮んだ服の素材がウールの場合は、トリートメントを使って元に戻す方法があります。
普通なら、髪の毛のケアだけに使っているトリートメントが縮んだ服を元に戻すなんてびっくりですよね。
ここで一つ注意するのが、トリートメントは最近人気のノンシリコンのものではなく、シリコンが入っているものを使用しましょう。
トリートメントに入っている、このジメチコンというシリコン成分がポイント!
縮んだ服の繊維の絡まりをほどいてくれるので、縮んだ服を元に戻す効果があるのです!
シリコン成分のジメチコン(アモヂメチコン)が入っているかをパッケージの成分表記で確認してくださいね。
トリートメントがない場合はコンディショナーを代用した方法でも大丈夫です。
少し値の張るトリートメントやコンディショナーよりも、100均などにも売ってある安価なもののほうがシリコン入りが多いです。
そもそもなんで服が縮むのか、なぜ縮んだ服を元に戻すことができるのか、その理由も気になったので調べてみました!
ウール素材のニットやセーターが縮む理由
ウール(羊)はニットやセーターなどに使われる毛素材です。水に弱いため、濡れることで繊維が硬くなりやすいので縮んでしまいます。
ウールは人間の髪の毛のキューティクルと同じような作りになっています。
水に濡れると生地表面のキューティクルが絡み合う「フェルト収縮」という状態になってしまい、ごわごわした髪の毛のような状態になります。
そこで、ヘアケアに使用するトリートメントを使うことで、開いてしまった繊維をコーティングします。
表面がなめらかになり、絡まりをほぐして絡みが元に戻ることで縮んだ服が元に戻る、というイメージです。
人間の髪の毛のケアを想像するとわかりやすいですね。
縮んだ服をトリートメントで元に戻す方法

それでは、縮んだニットやセーターをトリートメントを使って元に戻す方法を紹介します。
- バケツや洗面器などに30℃程度のぬるま湯を服全体が浸かるくらい溜める
- トリートメントをスプーン一杯ほど入れてよく溶かす
- 縮んだ衣服を入れ優しく引っ張り、30分ほど浸す
- そのまま30分浸したら、軽く水気を切る
※強く揉んだり擦ったりすると毛同士が絡まるので、バスタオルなど大きめのタオルに挟んで、優しく押し付けるようにしましょう。
- 濡れた状態のまま形を整えて、風通しの良い日陰で陰干しする
型崩れ防止のため、ハンガーよりも平干しネットを使用するのがおすすめです。
縮んだ服を戻す方法で綿の場合は柔軟剤が最適

コットン(綿)は肌触りがよく吸水性、通気性に優れている素材です。
もともと中身は空洞で水分を含みやすく、水分を含むと繊維が膨張して太くなる特徴があります。
そのため、乾燥するときに膨張した繊維が元の状態に戻ろうとするときに縮むんです。
編み目が詰まって縮むと生地自体が縮んだりシワがついたりしてしまいます。
コットンなどの天然素材の服は、着ているうちに徐々に元に戻っていくのであまり心配はいりません。
ですが、早く縮んだ服を伸ばしたい!というときには、柔軟剤を使用して元に戻すのがおすすめです!
手順はトリートメントを使用して縮んだウール素材の服を元に戻す方法を柔軟剤に変えるだけでOKです。
30℃ほどのぬるま湯を溜めて、柔軟剤をスプーン一杯ほど入れよく溶かし、その中に縮んだ服を入れて30分つけ置きします。
優しく水気を切って、風通しがいい日陰で陰干しします。
お家にある柔軟剤につけ置きするだけで縮んだ服を元に戻すことができるなんて驚きですよね。
縮んだ服を元に戻す方法でポリエステルの場合は?

ポリエステルは丈夫でシワになりにくく縮みにくい素材ですが、高温に弱く、うっかり乾燥機にかけて縮んでしまった!なんてことも。
縮んだ服がポリエステルの場合は、スチームアイロンの蒸気を当てることで元に戻すことができます。
- ハンガーに縮んだ服をかける
- アイロンを少し離してスチームの蒸気をたっぷりと縮んだ服に含ませる
- 優しく手で伸ばす
服に直接スチームアイロンを当てるのではなく、アイロンを少し話して蒸気を当てて元に戻すイメージで優しく手で伸ばします。
ただ、ポリエステルは高温に弱いので、なるべく短時間で素早く行いましょう。
これを何度か繰り返せば元に戻すことができます。
スチームアイロンを使ったガッテン流も紹介

テレビ番組のガッテンでも以前紹介されていた、縮んだ服を元に戻す方法も紹介します。
アイロンをかけられない素材もあるので、洗濯表示を必ず確認してから行いましょう。
- 生地が傷まないように縮んだ服を裏返しにして、アイロン台に服を置く
- スチームアイロンの蒸気を、縮んだ服全体にたっぷり含ませる
- 伸ばしたい大きさに優しく手で引っ張りながら、元に戻すイメージで押さえつけないように優しくアイロンをかける
- 伸ばしたい大きさまで伸びたら、ドライでアイロンをかけて服の水分をとる
- 服を表に戻して、スチームとドライを繰り返し交互にかけながら、優しく撫でるようにアイロンをかける
アイロンをかけるときは『優しく、押さえつけないように』がポイントです。
事前に縮みを防ごう!洗濯前に気をつけるポイント!

縮んだ服がお気に入りだった場合、かなりショックですよね。
洗濯するときに気を付けるポイントを覚えておくと便利なので紹介します。
①洗濯表示を確認する
中には洗濯機や手洗い禁止の服もあるので、洗濯表示は必ず確認しましょう!
そのような場合は、手間はかかりますがクリーニング店にお任せしたほうが安心です。
②おしゃれ着用洗剤を使用する
おしゃれ着用洗剤の中でも、刺激が少ない中性洗剤を選ぶようにしましょう!
一般的なアルカリ性の洗濯用洗剤は汚れを落とす力はありますが刺激が強いです。
衣服を傷めてしまう可能性があるので注意してください。
③洗濯機を使うときはネットに入れる
洗濯機の中で他の衣服とぶつかり合って摩擦が起きる可能性があります。
特にニットやセーターの場合は洗濯ネットを必ず使用しましょう!
洗濯ネットを使用する場合は、衣服を入れても少し余裕ができるくらいサイズを選ぶことをおすすめします。
大きすぎても小さすぎても、逆効果ですので注意してくださいね。
まとめ

- ウール素材の縮んだ服を元に戻す方法はシリコン入りのトリートメントを溶かしたぬるま湯につける
- トリートメントがない場合は、コンディショナーで代用できる
- 縮んだ服を元に戻す方法で綿の場合は、柔軟剤を溶かしたぬるま湯につける
- ポリエステル素材の縮んだ服を元に戻す方法はスチームアイロンの蒸気を当てて手で伸ばす
- スチームアイロンでスチームとドライを繰り返し交互にあてるガッテン流もおすすめ
- 服が縮んでしまったとならないように洗濯前に気をつけるポイントは3つ。「洗濯表示を確認する」「おしゃれ着用洗剤を使う」「ネットに入れて洗う」
どの方法もお家にあるもので手軽にできるので、「もう着れないかも..」と諦める前に、今回紹介した方法をぜひ一度試してみてくださいね。
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