あらゆる物を浮かすことで、デッドスペースを有効に活用することができる吸盤。
便利なのですが、時間の経過と共に片方だけ外れてしまったり、気付いた時には落下してしまっていたり…。
貼り付けてもすぐに取れてしまう姿を見ると、イライラが止まりませんよね。
吸盤は、80℃くらいのお湯に5分ほどつけることで、復活する可能性が高いです!
お湯につけると復活するのはなぜか、詳しい手順と共にご紹介します。
お湯以外にも、ハンドクリームや電子レンジを使って吸盤を復活させる方法や、100均のお助けグッズの力を借りる方法もありますよ♪
あなたのお家の吸盤も見事復活し、これからも現役で活躍してくれること間違いなし。早速蘇らせましょう!
吸盤の復活はお湯に5分つけるだけ!吸着力アップのコツ

吸盤は80℃くらいのお湯に5分ほどつけると復活します。そんな簡単な方法で良いの!?と驚きますよね。吸盤を復活させるための方法は次の通りです。
- 80℃くらいのお湯を用意する
- お湯をボウルや耐熱容器などに移し、復活させたい吸盤をその中へ入れる
- 5分ほど待つ
- 火傷に気をつけながら取り出す
- タオルではなくドライヤーで水分を吹き飛ばす
温度計がない場合、感覚だけでお湯を80℃にするのは至難の業。
沸騰したお湯をボウルや耐熱容器に一回移し替えると、10℃くらい下がるといわれているので、ちょうど良い温度になりますよ。
鍋でお湯を沸かすのが面倒な場合は、ケトルで沸かしたお湯も同じ要領で使うことができます。
吸盤のお湯を拭き取る時にタオルを使うのはNG。タオルで拭くと繊維が吸盤についてしまいます。
かといって自然乾燥にすると、水垢が残ってしまうため、ドライヤーで水分を吹き飛ばすようにしましょう。

吸盤をお湯につけるだけで復活するなんて助かるよ!でもなんでお湯につけただけで吸盤が復活するの?剥がれ落ちてしまう原因は?
お椀のような形をしている吸盤。平らな面に押し当てると、接着面と吸盤の間には空気が無くなりますよね。
すると、外側からの大気圧によって吸盤が接着面にくっつきます。これが、そもそも吸盤が壁にくっつく仕組みです。
吸盤の内側の圧力と、外側の大気圧との圧力差を利用しているというわけですね♪
吸盤が接着面にくっつくのを邪魔する要素が出てきた時に、吸盤は剥がれやすくなってしまいます…。主な原因は以下の通りです。
- 吸盤に埃や汚れが付着することによって生まれた隙間から空気が入ってしまう
- 吸盤を長年使用すると元の形へ戻ろうとする力が弱くなってしまう
- 吊るしている物の重さが負担となり吸盤が変形してしまう
元気が無くなってしまった吸盤は、お湯の熱によってお椀のような形に復活します。
たまに水で同じことを試みる方法を見かけますが、水では温度が低すぎて、吸盤を元の形に復活させる力はありません。
特にキッチンで使う吸盤は、油汚れや水垢などが付着しやすいので、吸盤の内側の真空状態を保てず落ちやすいです。
お風呂場にある吸盤は、汚れの他にカビがついてしまっていることもありますね。
80℃くらいのお湯を使うことは、吸盤についてしまった汚れをしっかり落とすことにも繋がります。
ただし1点注意したいのは、お湯につけても吸盤に変化が見られない、お椀の形に復活しない場合です。
その場合は経年劣化の可能性が高いので、吸盤を復活させるのは厳しいでしょう。残念ですが、諦めて新しいものに交換するのがおすすめです。
吸盤がよく剥がれ落ちるようになってしまったら、まずはお湯につけて復活するかどうかを試してみましょう。新しいものを購入するのはその後でも遅くありませんよ♪
吸盤の復活方法はハンドクリームやレンジを使う手も!?

吸盤を復活させるため、吸盤の接着面にハンドクリームを塗り込む方法や、電子レンジで温める方法もあります。本当に効果があるのか怪しいですよね(笑)。
先ほどお湯で吸盤を復活させる方法をご紹介したので、電子レンジで温めるのはなんとなく想像がつくはず♪それぞれの方法の詳しい手順は以下の通りです。
ハンドクリームを使って吸盤を復活させる方法

やめて〜!ハンドクリームで吸盤が復活するわけないよ!ヌルヌルして余計に剥がれてしまいそう!
最初にこの方法を知った時、わざと滑らせるようなことをしてどうするんだ!?と信じがたかったですね…。
- 吸盤の汚れを水で洗い流す
- ドライヤーで乾かす
- ハンドクリームを吸盤の接着部分にしっかり塗り込む(量は米粒大でOK)
あまりにも信用できなかったので、実際にやってみました(笑)。「百聞は一見にしかず」です。

洗面所で歯ブラシやヘアゴムを引っ掛けておくのに使っている吸盤を呼んできました。水垢を洗い流しドライヤーで乾かしたら準備万端。

ちょこっとだけ指先にハンドクリームを出して、塗り込みます。写真の量は吸盤1つ分と思っていたのですが、2つ使っても余るくらいでした。

いざ、貼り付け。本当に不思議なのですが、吸着力がアップしました…。吸盤の復活劇です!
個人的には、水垢を洗い流してドライヤーで乾かしている段階で、もう吸盤のカサがふっくらしたかな?という印象を受けました。
プラス、ハンドクリームを塗ることで接着面とぴったりくっつき隙間がなくなった模様です。

試しにフチを触ってみたけど、最初に剥がそうとした時よりもしっかりくっついて落ちづらくなっていたよ!
吸盤が古くなってくると、フチの部分などに傷ができ、僅かな凹凸が発生してしまいます。
その隙間をハンドクリームで埋めてコーティングすることによって、吸盤の表面を平らにすることができるというわけです♪
しっかり塗り込めていないとツルツル滑ってしまうので、時間をかけるのがポイント。
ハンドクリームは、どんな種類のものでも大丈夫ですよ!新たに買い足す必要はなく、あなたが普段使っているもので十分です。
歯磨き粉やシャンプー、アルコールジェルでも同様の効果を得られたという声もありました。
電子レンジを使って吸盤を復活させる方法
お湯で温める方法と同じく、吸盤の形状を復活させて吸着力を元に戻すための方法です。
- 耐熱容器に吸盤と水を入れる(水はしっかり吸盤が浸かる量で)
- 500Wで2分ほど加熱する
- 火傷に気をつけながら吸盤を取り出し、ドライヤーで乾かす
こちらの方法は、吸盤が期待通りの形に復活しなかったという声もありました。
ご家庭によって使っている電子レンジが違うため、ワット数と加熱時間を試行錯誤しながら試す必要がありそうです。
ワット数と加熱時間はあくまでも目安なので、様子を見ながら調整してみてください。
お湯を沸かす手間が省けますし、上手くいけば短時間で吸盤を元の形に復活させることができるので、お急ぎのあなたはこちらの方法を試してみるのも良いですね。
吸盤を復活させる100均グッズ♪補助板の力を借りよう

吸盤はあなたのお家にもある身近なもので、復活させられることがわかりましたね!
100均でも手に入る補助グッズを使うことで、吸盤を復活させる方法もありますよ♪

吸盤補助板は、名前の通り吸盤の貼りつきやすさをサポートしてくれる便利グッズです。
お湯やハンドクリーム、電子レンジで吸盤を復活させても、貼り付けたい面がデコボコしていると、どうにもこうにも太刀打ちできない場合がありますよね。
デコボコしている面は吸盤の天敵。隙間から空気や汚れが入り放題で、簡単に落下してしまいます。
そんな時に吸盤補助板を使うことで、貼り付けたい面を滑らかにしてくれるので、上手くくっつくようになりますよ。
ダイソーはもちろん、セリアやキャンドゥなど他の100均でも同じような商品を購入することができます。
私の自宅で以前、吸盤タイプのキッチン収納グッズを使っていたことがありました。
料理中によく使うものを吊るしておけばサッと使うことができたので、最初は気に入っていたのですが、購入してから1週間も経たないうちに頻繁に落下するように…。
最初は重さのせいかな?と思っていましたが、耐久重量の範囲内。もしかすると、壁との相性が悪かったのが落下の原因かもしれません。
寝ている間に落下していて、元に戻すところからスタートする朝は、非常に気分が悪かったです(笑)。
1日に1回は「ガシャーン!!」と大きな音を立てて落下するので、次第にイライラがピークに達して、処分してしまいました。

あの時は購入したばかりだったから「経年劣化なわけがない!なんでこんなにすぐ落ちるんだ!」と心穏やかではいられなかったよね。
捨てる前にしっかり調べていれば、100均の吸盤補助板を試していたと思います。
1つ1,000円くらいした収納グッズだったので、見切りをつけずに復活させる方法を考えてあげれば良かったなぁと今になって反省。
あなたにはこんな後悔をしてほしくありません!どうか、お手持ちの吸盤を買い替えるのは今までにご紹介した復活方法を試してからにしてくださいね(笑)。
まとめ

- 吸盤は80℃くらいのお湯に5分ほどつけることで復活する
- 水には吸盤を復活させる効果はないため、お湯で行う必要がある
- 吸盤をお湯につけた後の水気はタオルで拭き取ると繊維がくっついてしまうため、ドライヤーで吹き飛ばすのがおすすめ
- 吸盤が落ちる原因には、吸盤の変形・汚れの付着などがある
- お湯につけても吸盤が復活しなかった場合は、経年劣化の可能性が高いため、買い替えのタイミングだといえる
- 米粒大のハンドクリームを吸盤の吸着面に塗り込むと、傷や凹凸を埋めて、吸盤を復活させてくれる可能性が高い
- 電子レンジで吸盤を復活させるには、500Wで2分ほど加熱するのが目安だが、家庭によって異なる
- 100均で手に入る吸盤補助板を使うと、貼り付けたい面が滑らかになるため、吸盤の復活を手助けしてくれる
よく落ちるようになってしまった吸盤は、身近なもので復活させることができます。ご紹介した方法で、購入当時の吸着力を取り戻しましょう♪