冬のあたたかい素材のコートといえば思い浮かぶウール。そのなかでもビーバー素材というものがあるんです。
動物のビーバーの毛のような素材なのでしょうか!?
ビーバー素材とはウールやカシミヤなどの素材で作られた生地のことです。
ウール素材と同じようなメリットとデメリットがあります。
ウール素材に縮絨加工(しゅくじゅううかこう)を施し、起毛させた生地のことをビーバー仕上げと言うことから名付けられました。
ビーバー素材には価格やクリーニング費用が高く、着心地に重みを感じるデメリットがありますが、高級感があり保温性や保湿性のメリットもあります。
ここでは、ビーバー素材の特徴やメリット、デメリット、さらにお手入れ方法についてご紹介します。
繊維が細くデリケートなビーバー素材の手入れには細く柔らかい馬毛を使用したブラシがおすすめ♪
ウォールナットの持ち手がスタイリッシュで手に馴染むラウンド型で使いやすさ抜群です。
軽くブラッシングするだけでホコリを取り除き、毛玉防止ができます。
ビーバー素材の4つのデメリットと特徴を解説
”ビーバー”と聞くとなんとなく毛がチクチク、ごわごわしてそうですよね。
そんなビーバーを使った素材!?と思いそうですが、違います!
ビーバー素材とはウールやカシミヤなどの素材で作られた生地のことです。
ビーバー素材はいいことばかりじゃないらしい。デメリットを知りたいな。
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1つ目のデメリットは価格が他のものと比べると少しお高めなことです。いい素材を使うので仕方ない気もします。
2つ目のデメリットは虫に食われやすいことです。高品質な繊維ほど虫に好かれてしまうため虫食い対策は必須ですね。
そして、3つ目のデメリットは自宅で洗濯できないことです。
ウール素材の欠点は3つあります。これらのデメリットがあるため、クリーニングが必須になります。
- 縮みやすい
- 日光で変色しやすい
- アイロンをかけるとテカテカ変に光っているように見える
4つ目のデメリットはコートによっては重たく感じることです。
ウール素材はカシミヤやポリエステルに比べると重い理由は、縮絨加工を施すことで、生地の密度が増し分厚くしっかりするからです。
さきほど出てきたごわごわした質感のメルトンのピーコートを想像していただくと重さがわかりやすいのではないでしょうか。
そのため体を動かしたときにもたつく感じがあったり、ハンガーにかけたときに重たく感じることがあるかもしれません。
着心地を考えるとウール100%のものではなく、カシミヤやアンゴラ、ポリエステルなど他の素材が混紡されてるものを選ぶといいかもしれません。
いいところばかりに思えるビーバー素材。デメリットもあるので気を付けたいですね!
ビーバー素材の名前の由来と特徴をご紹介
すべすべ、つやつやなやわらかい肌触りがビーバーに似ていることから”ビーバー”という名前がついたそうです。
ビーバーを触ったことのあることのほうが少ない気もしますが、すべすべ・つやつやと聞くだけで上質な感じが想像できますね。
長い毛で光沢感があり高級感のある素材で、コートを作るときにふさわしい生地です。
オーダーメイドコートをつくるときなんかにも使われます。
チクチクせずやわらかい温かみのある触り心地で、高い保温性と保湿性を兼ね備えているのが特徴です。
ウール素材に縮絨(しゅくじゅう)加工を施し、起毛させた生地の毛を梳いて均一の長さに刈り上げます。
刈り上げた生地の毛を同じ方向に寝かせて毛並みを整えることをビーバー仕上げと言います。
そもそも、縮絨加工ってなんのことだろう?
縮絨加工とはウール素材を織りあげた後、あえて水をつけ生地をわざと縮める加工のことです。
毛足の長い素材を絡ませ密度を高めることで保温性・保湿性があります。
縮絨加工のあと毛を梳くことで、きれいな光沢やつやが出るんです。
あざみの実(松ぼっくりのような実)を使用して毛を梳くのが特徴です。
カシミヤ素材には必ずこの仕上げが行われます。
縮絨加工のまま毛並みを整えないとピーコートのようなごわごわした質感(フェルト素材)になります。これをメルトン素材ともいいます。
ビーバー素材の特徴で一番のメリットは光沢感とつや
ビーバー素材の特徴で一番のメリットは光沢感・つやがあることです。
光沢感・つやがあることで高級感や上質な雰囲気が出ます。
そのためビジネスやフォーマルな場にも着ていくことができます。
1つ目のメリットはやわらかいあたたかみのある触り心地です。
ビーバー素材の特徴である長めの毛が同じ方向に寝ていることでチクチクせず、やわらかな毛羽で上品な印象があります。
2つ目のビーバー素材の特徴は保温性・保湿性があります。
ビーバー素材に施されている縮絨加工により生地が分厚くしっかりします。
そのため真冬でも暖かく過ごせるのがいいですよね!
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ビーバー素材の手入れ方法は?毛玉はできやすい?
毛玉は毛羽が絡まることでできてしまいます。長い毛羽が特徴のビーバー素材ですが、意外に毛玉はできにくいようです!
ビーバー素材はウールやカシミヤなどの動物素材で出来ていますが動物素材の特徴に毛玉ができにくいというものがあります。
正確にいうと、毛玉ができても自然にぽろっととれるそうです!
お手入れ方法としては着用後は洋服ブラシで毛羽が絡まないように毛並みを整えることが重要です。
特別な方法で手入れをする必要がないのはありがたいですよね!!
ビーバー素材はいくら毛玉ができにくく、特別な方法での手入れがいらないとはいえ、摩擦が起こりやすいところは要注意です。
- 脇の内側
- 袖の内側
- リュックやショルダーバッグなどカバンがこすれるところ
などは摩擦が起き、毛玉になりやすいので気をつけましょう。
洋服のお手入れに欠かせないのがブラッシング!ブラシをかけるだけで洋服の繊維の奥についているホコリや花粉を落とせます。
ビーバー素材の繊維も整えてくれたり、繊維の絡まりをほぐして毛玉になるのを未然に防いでくれたりします。
ビーバー素材だけではなくカシミヤやシルクなどのデリケートな繊維の衣類を中心にお手入れしたいあなたにおすすめです。
まとめ
- ビーバー素材とはウールやカシミヤなどの素材で作られた生地のこと
- ウール素材に縮絨加工を施し、起毛させた生地の毛を梳いて毛並みを整えているところが特徴的
- ビーバー素材のデメリットは価格が高い、クリーニングの費用がかかる、ものによっては重たい
- ビーバー素材の一番のメリットは光沢感とつやで、高級感があること
- ビーバー素材にはデメリットもあるが、保温性や保湿性のメリットもある
- ビーバー素材は毛玉ができにくいが、洋服ブラシで毛並みを整えたほうが良い
ビーバー素材のコートは虫に食われやすかったり、価格が高いなどデメリットもありますが、ちゃんとケアをすれば長く使うことができます。
一着あれば困ることはありません!メリットとデメリットを理解したうえであなたにあったコートの素材を選ぶのが重要です。
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